俳句

2020年6月の俳句

新緑の屋根をもらひて野天風呂 (しんりょくの やねをもらひて のてんぶろ)青々した葉をいっぱいに伸ばして野天風呂を翳してくれています。溢れ出る湯と新緑、お日様と贅沢なひととき。季語:新緑。 短髪の男子きりりと立夏かな (たんぱつの だんしきりり…

2020年5月の俳句

来年に薫風の旅託しけり (らいねんに くんぷうのたび たくしけり)句友てふ距離もほどよく風薫る (くゆうてふ きょりもほどよく かぜかおる)今年はどこにも行けませんでした。句会の旅行も中止になりました。来年に思いをかけて。 でもmail句会で、お仲間…

2020年4月の俳句

気塞ぎの入る間もなき芝桜 (きふさぎの はいるまもなき しばざくら)芝桜は地にびっしり隙間なく咲きますね。そんな花に元気もらって。季語:芝桜。 ままならぬ外出に春服忘らるる (ままならぬ そとでにはるふく わすらるる)街にお出かけの無い日々、タン…

桜隠し

出控へし天の配慮か春の雪昨日の雪、外出自粛の東京には花見も諦めがつきましたね。「桜隠し」は季語であること知りました。「上信越から東北地方で使われる地方独特の季語。 桜が咲いているのに雪が降り雪が桜を隠したと表現して出来た季語」だそうです。歳…

2020年3月の俳句

句会は中止となっておりますが、主宰やお仲間の尽力でmail句会をやっていただいております。有り難いことです。啓蟄や寝っ転がりて反抗期 (けいちつや ねっころがりて はんこうき)新型コロナで休校になった生徒たち。ラジオの投稿で「中学生の息子が家でゴ…

2020年2月の俳句

淡雪や戯れほどに帽の上 (あわゆきや たわむれほどに ぼうのうえ)淡雪は牡丹雪ともいいます。ぽってりと大きいけれど積もることはなく溶けやすい雪です。悪戯されたかのようにちょっとだけ帽子の上に。 季語:春の雪、淡雪、牡丹雪。 寒締めに甘さほろほろ…

2019年12月の俳句

冬支度流行り廃りに目はつむり (ふゆじたく はやりすたりに めはつむり)仕事を辞めてからは洋服を買わなくなりました。着てでかけていく機会もと~んと少なくなりました。 季語:冬支度 綿虫の舞ふて冬日の影うすら (わたむしの まふてふゆびの かげうす…

2019年9月の俳句

朝顔を数へて開く観察記 (あさがおを かぞへてひらく かんさつき)今年の我が家の朝顔は猛暑でほとんど咲かなくて咲いても小ぶりでした。 小学生の皆さんはがっかりの日々でしたでしょうか。季語:朝顔。 休暇明乾ききったるモップかな (きゅうかあけ かわ…

2019年8月の俳句

群生に及ばぬ原の夏薊 (ぐんせいに およばぬはらの なつあざみ)7月に奥日光出かけた時ですが、小田代ヶ原には夏薊はまだ咲いていませんでした。かすかに数本だけでした。薊好きなので残念でした。咲く頃に行ってみたいです。季語:夏薊。薊は種類が多く春…

2019年7月の俳句

おまけよと女将差し出す冷奴 (おまけよと おかみさしだす ひややっこ)居酒屋に常連になればこんなサービスをうけられるかな。季語:冷奴 ここもまた冷し中華のタレ談義 (ここもまた ひやしちゅうかの たれだんぎ)冷奴の薬味もいろいろ好みがあるようです…

2019年6月の俳句

東雲に沼は光りて蜻蛉生る (しののめに ぬまはひかりて とうぼある)蜻蛉が羽化する様子をYouTubeで観ましたが、夜明け方のうっすらの光が幻想的できれいでした。季語:蜻蛉生る(とんぼうまる)。俳句では「生る」を「ある」と詠むことが出来ます。五文字…

2019年5月の俳句

兼題に「令和」に関することと出ました。そこで2句。気淑くしてローブ・デコルテ初夏光る (きよくして ろーぶ・でこるて しょかひかる)花は葉に皇居の堀に影広ぐ (はなははに こうきょのほりに かげひろぐ)即位の礼や参賀にはテレビで皇居が映し出されま…

2019年4月の俳句

花冷の戸惑う服の薄さかな (はなびえの とまどうふくの うすさかな)今年は桜が咲いてから寒い日が続き、着るものに困りました。季語:花冷 堅き意志亀が鳴こふと鳴くまいと (かたきいし かめがなこふと なくまいと)亀は鳴きません。季語:亀鳴く は藤原…

2019年3月の俳句

二ヶ所ほど割れて豆単卒業す (にかしょほど われてまめたん そつぎょうす)豆単、赤尾の豆単です。今や豆単は死語ですかね。今もあるようですが昔の様相ではないのかな。若い人で知っている人はいなくて、同じ年代の人が一人だけ取ってくれました。見事コケ…

2019年2月の俳句

なまはげや足は命の音のして (なははげや あしはいのちの おとのして)お面はもちろん迫力ありますが、どたどたと家に入ってくる足音にも迫力があります。生では観たことがありませんが、まぁ、テレビのニュースでいいかな。幼児の気が狂わんばかりの泣き方…

2019年1月の俳句

よき終はりよき始まりと去年今年 (よきおわり よきはじまりと こぞことし)年の締めくくりを気持ちよく終われば、スタートも気持ちよく始まります。できるだけ大晦日は穏やかに過ごしたいと。季語は去年今年。元日の午前0時を堺に今年に移り変わることです…

2018年12月の俳句

冬の滝山の背骨となりしかな (ふゆのたき やまのせぼねと なりしかな)まっすぐと一筋に落ちる滝。冬にはそれが背骨のように見えます。季語:冬 環七も静かに暮れて冬の雨 (かんななも しずかにくれて ふゆのあめ)交通量の多い環七が静かなんて想像できま…

2018年10月の俳句

一刷けの頬紅さして林檎トキ (ひとはけのほおべにさしてりんごとき)今が旬のトキ。王林とふじの掛け合わせと言われています。甘くて程よい酸味がいいですね。同じ風貌の「ぐんま名月」も間もなく登場です。季語:林檎。 銀杏黄葉集めては放る幼き子 (いち…