2023年11月の俳句

 11/26に向島百花園に吟行に行きました。小雨降る今年一番の冷え込みでした。それより三句。

 冬枯や盛りを偲び胡枝花洞(こしかどう)
胡枝花洞(こしかどう)は萩のトンネルのことだそうです。
季語:冬枯。





 残り咲く一糸一糸の古典菊
季語:菊。







 靄晴れて今見納めの冬紅葉
季語:冬紅葉。









時雨る々や色の際立つ鯨幕 
鯨幕とは白黒の凶事用の幕。季語:時雨る。


「松の葉」と書きて届けし亥の子餅

松の葉は寸志の意味です。松の葉で包むほどわずかであるの意味。
季語:亥の子餅。茶道では11月の炉開きに 亥の子餅を茶菓子にする風習があります。


小春日や五体遊ばす野天風呂

季語:小春日。