和歌山県 熊野古道 2

 二日目の4/24(月)はこの旅行のメインである熊野古道中辺路(なかへち)を歩きます。昨日は小雨、今日は曇り空で予報を見ると一日雨は免れることが出来そうです。中辺路は「熊野三山へと通じる参詣道・熊野古道のひとつ。和歌山県田辺市から山間部の熊野本宮大社熊野那智大社を通って、熊野速玉大社に至るおよそ21里の行程である。」で21里は約82キロ。全工程歩くと途中で2~3泊要するようです。私たちはそんな体力ありませんので、「おいしいとこどりコース」でちょっと中辺路の気分を味わいます。なんでも地元の小学生が遠足で歩くコースだそうです(今や体力はそんなもん 涙)

車で熊野本宮大社へ行き、無料駐車場に車を置きバス(1時間に1本)で発心門王子まで登ります(標高差314m)。バスは満席ですが日本人観光客は私たち含めて3組ほど。圧倒的に外国からの観光客が多いです。昨日の温泉宿も殆どが外国人。日本人との比率を圧倒します。なので宿も英語の堪能なスタッフが常任しており、観光の相談などうけていました。バスの運転手さんも会話はこなせます。そういえば昨日の美術館のスタッフおじさんも英語の特訓を受けたと話していました。えらいなぁ~。
さて発心門王子(ほっしんもんおうじ)からスタートして熊野本宮大社へ下ります。
まずは発心門王子にご挨拶。(左の社の写真はHPより拝借。人が多くて撮しそびれました。なので色がぜんぜん違います。悪しからず)

発心門王子は熊野九十九王子の中でも別格の五体王子の一つだそうです。「王子」とは「熊野の神様の御子神を御祀りした場所のこと」でその昔はここで休憩をとったりしたそうです。現在は社が残っているのは少なく、◯◯王子跡がほとんどとなります。

辿った古道を順に写真をあげていきます。
水呑王子


このように民家の道も通ります。


お茶も和歌山の特産です。よく茶畑を見かけました。


見晴らしの良い場所に出ました。

伏拝王子(ふしおがみおうじ)跡

和泉式部が伏して拝んだのでこの名が付けられたとか。


中辺路らしい石畳の古道。
常磐木の落葉の打ちて石畳

三軒茶屋で昼食休憩。お約束の「めはりずし」をバスに乗る前に購入しました。写真が無い!
握り飯を浅漬けの高菜の葉で包んだだけというシンプルな伝統郷土料理です。美味しいです。


ちょっとよりみち展望台。旧社地・大斎原(おおゆのはら)の大鳥居が見事に見えました。疲れが吹き飛びます。

熊野本宮大社に到着。


コースタイムは2時間ですが、休憩しながら、お昼を食べ、ゆっくりと3時間かけて下りました。雨に当たらず満足の古道ハイキングでした。これだけで歩き終えた頃には股関節やふくらはぎが痛みます。
地元の人の話によりますと、外国人観光客は2~3週間の旅で、古道も中辺路全工程を歩かれるそうです。そのためIターンで民家を買い上げ民宿を経営しているとにこと。それで町が活気づけばいいですわね。

今日の宿は勝浦。温泉で体を温め電気マッサージ(2回)でほぐしました。今は電気マッサージ使う人少ないですね。古い昭和の人間なのだ(笑。