2016年12月の俳句

葉も棘も小さくありて冬薔薇 (はもとげもちいさくありてふゆそうび)

散歩しながら冬の薔薇を見ていますと、栄養はこの一輪のためにと大きくなっていないようです。季語は冬薔薇



三日ほど続くケーキやクリスマス
お寺の子クリスマスツリーをねだりをり

季語はクリスマス。老い二人になりますと小さいラウンドケーキでも一日で食べきれません。有り難みも一日だけ。冷蔵庫開けては、まだあると。
長男のお嫁ちゃんはお寺の子です。子供の頃欲しくて欲しくて… 
そういえばミニクリスマスツリーは大体テレビの上に飾ってませんでしたか。昭和のテレビは太かった。



世話を焼く声多きこと年の暮れ

家にいてはここは掃除したかと言われ、パソコンでも、デパートもスーパーでも「お正月の準備はお済みですか」とうるさいでございます。季語は年の暮れ。



外つ国のただならぬ世へ冬ざるる (とつくにのただならぬよへふゆざるる)

外つ国はアメリカを指しました。トランプさんが次期大統領に決まって不安がいっぱいです。季語は冬ざるる。冬の景で荒れさびた感じをいいます。



肩を組みハカ迎え撃つラガーマン 

季語はラグビーラガーマン。今年晩秋のラグビーテストマッチ、フランス対ニュージーランドの試合。試合前の伝統の舞「ハカ」でも有名なNZ・オールブラックス。闘志むき出しです。それに対するフランスは選手一列に並び徐々にオールブラックスに近づき、こちらも闘志むき出し。そりゃもうド迫力でしたよ。鳥肌が立ちました。今年の映像が見つかりませんでしたので11年の動画をご紹介します。全く11年の再来でした。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜閑話休題〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

21日放送の「開運!なんでも鑑定団」で依頼された曜変天目中島誠之助さんにより世界で4点目と鑑定されました。鑑定額は2500万円。安い高いで話題になっておりますが、やはり茶道具は「誰々より伝来の」が大きく作用します。格付けになるのです。茶道具の展覧会にいきますと必ず、例えば「信長〜○○〜○○」と記されます。中島さんも番組の中で言ってましたが、信長・秀吉・家康と伝わったなら国宝級と。三好長慶で止まってしまったのが残念と言えば残念。
それはともかく、こうして数百年を過ぎて現存し発見されたという喜びは大きいです。とてもワクワクします。
茶碗を思うと今後の行く末が気になります。この茶碗を更に何百年と継がれ行くには、個人的には茶道具屋さんに渡り、茶の数寄者のもとか美術館で保存されるのが良いかと思います。