奄美大島の旅 ②

 翌日3/15(金)は世界遺産登録地の金作原(きんさくばる)をエコツアーガイドさんの案内でミニハイキング。奄美大島原生林の植物や動物について説明を受けながら90分間巡ります。毒蛇のハブの生息地でありまして地元の人たちは子供の頃からその怖さを教えられ林の茂みに入るなと強く言われているそうです。ハブの駆除対策として1979年に沖縄島から運ばれた数十頭のマングースが放されたそうです。しかし思惑通りにはいかずハブの天敵にはならず、「アマミノクロウサギやアマミイシカワガエルなど奄美大島に生息する多くの動物を捕食することになってしまいました。マングースは分布域を広げ、ピーク時には10,000頭まで増えたと推定されています。」ということになってしまい、今度はマングース駆除となりました。ヤレヤレですね。

2005年からは「奄美大島からのマングースの完全排除」を目標に、外来生物法に基づく防除事業を進めています。この事業の中心を担うのが「奄美マングースバスターズ」です。

バスターズの活躍が功を成し2018年の1頭を最後にマングースが捕獲されていないそうです。

ハブやマングースの話に興味が行きましたが、珍しい植物の「着生」。着生とは樹木から栄養をもらっているわけではなく、単に樹木に乗っかったりくっついたりしているだけなのだそうです。なので寄生ではなく着生と。
オオタニワタリが着生しています。

続いてマングローブパークに移動しカヌー体験。参加者もこれが目的の方も多かったです。

私もそのひとり。20年ほど前に家族でカナダのウイスラーに行き、カヌーを体験しましたが私ひとり全くうまく漕げずにあっちに行きこっちに行き。"Where are you going ?" とインストラクターに言われ続けて終えたのです。そのトラウマが残っていましたが、ここは雪辱を晴らすとき。決死の覚悟で臨むのだ! で、案外うまく漕げて…あの20年前の下手さはなんだったのかしら? 間違いなく20歳年取っているのにね。

 戻りは逆流となるので5隻のカヌーがロープに繋がれインスタラクターを先頭に帰ります。皆さん慣れてきたのでこれはちょっと物足りなかったですが、流れに逆らって進むほどの腕はなく致し方ないですね。





 大浜海浜公園ではウミガメの餌やり体験。餌やりと言ってもレタスを渡されポイと水槽の上に上がってきたウミガメにやるだけのことでした。いかにもの体験でございました。カメは以外に可愛い。こんなにも可愛いとは思わなかったです。




最終日3/16(土)は奄美自然観察の森をガイドさんの案内で散策。こちらの森ではいろんな野鳥の声(ルリカケスアカヒゲ等)を求めて歩きました。
展望デッキより見える海は美しかった。


こちらは昨日の大浜海浜公園の海


昼食には沖縄名物「鶏飯」を食べて14:35の飛行機で奄美を立ちました。
3日間とも好天気に恵まれ、雨の多い奄美ではとてもラッキーでした。
バスガイドさんもそれなりのお姉様でしたが、ベテランらしく上手い進行で、島唄ありクイズありで飽きることなく楽しく過ごせました。

風光る奄美の花は赤々と
かげろふやマングローブの岸の砂
島唄の加那の想ひや春愁ひ