2022年7月の俳句

炭酸の抜けてラムネの失恋歌 (たんさんの ぬけてらむねの しつれんか)

失恋するとどうにもこうにもうつろ。季語:ラムネ。


夏痩せを老いた母より気遣はれ (なつやせを おいたははより きづかはれ)

いくつになっても娘は娘。季語:夏痩せ。


腹這いに鰈のよふな昼寝の子 (はらばいに かれいのよふな ひるねのこ)

ただただ平らに眠る子。季語:昼寝。


刃の入りてぽんと罅いる西瓜玉

大玉の西瓜。八百屋のおじさんが小分けにしてくれました。包丁に弾ける西瓜は甘かった。季語:西瓜。


青田より生へたる雲の白きこと (あおたより はへたるくもの しろきこと)

米の産地の田園風景。青い稲と白い雲のコントラストが鮮明で、お互いを際立たせていました。季語:青田。