2022年10月の俳句

草虱子ら付けあふてじゃれあうて

子供の頃は原っぱの小径にいっぱい草虱(くさじらみ)がなっていて、わざわざ通ってセーターに付けてみたり、付け合ったり。取るのが大変でしたが。季語:草虱・藪虱。その頃「草虱・藪虱」なんてちゃんとした名称使っていなかったです。子供同士では「くっつき」なんて呼んでいた気がします。



星流る「質草女房」其は如何に

草虱もそうですが、兼題が「草」を使った句を投句。それは必ずしも季語でなくてもいいのですが。これがちっともうまくいきません。で、「質草」はどうかなと。で、渋谷雅一さんの小説「質草女房」を読みました。星の流れる秋の夜、さてさて質草に出された女房は(其は)流されたかどうか。。。ちょっとひねりすぎたました。季語:星流る。


新蕎麦のうすみどり色汚すまじ

別に江戸っ子を気取るつもりはありませんが、あの綺麗な色をつゆにどっぷりつけるのは気が進みません。季語:新蕎麦。


迎賓館松美しく色変へず

赤坂迎賓館へ吟行。西洋建築の前庭に松が整列。ちょっと違和感がありましたが、何でも和の文化でお迎えをしたいとの発想らしいです。まぁ、松に免じて良しとして。季語:色変へぬ松。


馬鈴薯のポトフ程よく崩れをり

ポトフの季節になりました。馬鈴薯のホカホカに温まります。季語:馬鈴薯