2018年4月の俳句

棹に割れまた綯い合ふて花筏 (さおにわれまたないあふてはないかだ)

舟からの花見。これまた風情がありますね。花のトンネルを舟で通る、、、一度してみたい!季語・花筏



さりげなく色を粧ふ花水木 (さりげなくいろをよそおふはなみずき)

桜が終わって躑躅、花水木と春の花が続きます。今年は桜があっと咲きあっと散ってしまって、ふ〜うぅとしていましたら、花水木が「私、ここにいますよ」と大人しげに咲いています。なんか花水木、いいですね。季語:花水木





長閑しや茶菓と自服の深みどり

(のどけしやさかとじふくのふかみどり)


ある春日和の午後、美味しい花豆があったので抹茶を点てて自服。自服とは自分で点てていただく薄茶のことです。茶席ですと亭主がお客様に「どうぞご自服くださいませ」と勧められてご相伴することです。季語:長閑







山坂の
疲れほぐすや
二輪草

(やまさかのつかれほぐすやにりんそう)

群生の二輪草、白い可憐な小さな花にしんどい登りも楽になりました。季語:二輪草



ため息を二つ重ねて弥生尽

あれよあれよと桜も終わり、なんだか桜餅もそんなに食べる機会もなかったようなこの春(食べることかいっ!)。真夏日もあったりして惜春の思いです。季語:弥生尽 春が尽きるという四月の晦日をいいます。