棹に割れまた綯い合ふて花筏 (さおにわれまたないあふてはないかだ)
舟からの花見。これまた風情がありますね。花のトンネルを舟で通る、、、一度してみたい!季語・花筏
さりげなく色を粧ふ花水木 (さりげなくいろをよそおふはなみずき)
桜が終わって躑躅、花水木と春の花が続きます。今年は桜があっと咲きあっと散ってしまって、ふ〜うぅとしていましたら、花水木が「私、ここにいますよ」と大人しげに咲いています。なんか花水木、いいですね。季語:花水木
(のどけしやさかとじふくのふかみどり)
ある春日和の午後、美味しい花豆があったので抹茶を点てて自服。自服とは自分で点てていただく薄茶のことです。茶席ですと亭主がお客様に「どうぞご自服くださいませ」と勧められてご相伴することです。季語:長閑
(やまさかのつかれほぐすやにりんそう)
群生の二輪草、白い可憐な小さな花にしんどい登りも楽になりました。季語:二輪草
ため息を二つ重ねて弥生尽
あれよあれよと桜も終わり、なんだか桜餅もそんなに食べる機会もなかったようなこの春(食べることかいっ!)。真夏日もあったりして惜春の思いです。季語:弥生尽 春が尽きるという四月の晦日をいいます。