2024年9月の俳句

田中一村が23歳の時に描いた雁来紅(葉鶏頭)。 ※写真は展覧会の図録より
  奇怪さも魅力でありて雁来紅  季語:雁来



 
 鳥の来て
 真赭の薄(まそほのすすき)
 たはみをり


季語:芒・薄、真赭の薄 真赭の薄とは赤みを帯びた薄のことです。








山梨県北杜市にて

岩肌を打つも穏やか秋の滝  季語:秋の滝

遠きほど美(は)しく雄々秋の山  季語:秋の山


9/22 殿ヶ谷戸庭園吟行にて 雨模様で暑い日々から一気に秋の気配でした。

水面打つ雨に新涼見つけゐし  季語:新涼

ここにきて秋の蚊強し腕痒し  季語:秋の蚊
  猛暑の夏は蚊も弱っていたのか全く刺されなかったのですが、、、秋になって刺されるとは。

鹿威しぽんと秋気の音させて  季語:秋気 鹿威し
  庭園内の湧水の池に鹿威しがありました。季重なりですが吟行ならではと自分としても好きな句でして。