2018年5月の俳句

気軽とも夏めく女のひとり旅 (きがるともなつめくひとのひとりたび)

一人旅を経験するとその気軽さ気楽さはクセになります。ましてや夏は荷物が少なくて済みますしね。 季語:夏めく 



新緑の幾重織りなす濃き薄き (しんりょくのいくえおりなすこきうすき)

新緑の濃淡の緑、自然ならではの色合い。5月はそれが楽しみな季節です。季語:新緑




固き巻ほぐれほぐれて花あやめ

(かたきまきほぐれほぐれてはなあやめ)

しっかり巻いているあやめの蕾。日に日にいや一刻ごとに開いていきます。そんな蕾も美しいですね。 季語:あやめ







終い湯の菖蒲は折りて香の出でし (しまいゆのしょうぶはおりてかのいでし)

家族みんなが入りますからお湯が減ってまた足して…となり、菖蒲の香りも段々薄れてしまいます。それでも折れば新しい香りが生まれます。最後のお風呂は自分の好きに出来ますね。季語:菖蒲湯



顔に勝気あらはる三社祭 (かんばせにかちきあらわるさんじゃまつり)

2018年の三社祭は5/18〜20の日程で行われたようです。以前浅草にオフィスを借りていた頃、浅草の一駅隣の蔵前の母娘でやっている小料理屋さんによく帰りがけ寄っていました。親しく話しもするようになりました。三社祭では娘さんは御輿を担いでいるそうです。普段も頼りがいのありそうな勝ち気そうな娘さんでしたが、祭りになると更に勝気度全開となってくるようでした。