2019年8月の俳句

群生に及ばぬ原の夏薊  (ぐんせいに およばぬはらの なつあざみ)

7月に奥日光出かけた時ですが、小田代ヶ原には夏薊はまだ咲いていませんでした。かすかに数本だけでした。薊好きなので残念でした。咲く頃に行ってみたいです。季語:夏薊。薊は種類が多く春から秋にかけて咲きますが、夏に咲く薊を夏薊と言います。ただの「薊」ですと春の季語になります。


f:id:nikkokisuge:20190819111503j:plain:left 蜘蛛の囲のアートとなりて雨の粒
(くものいの あーととなりて あめのつぶ)

幾何学的な模様となりますね。季語:蜘蛛の囲






お化け屋敷呼ぶ込む人の夏に痩せ  (おばけやしき よびこむひとの なつにやせ)

お化け屋敷って今もあるのかしら? 大学の同級生の男子は呼び込みや幽霊役のアルバイトをしていました。化けなくてもそのままで十分怖いからとからかったりしてました。 季語:夏痩


枝豆や塩・茹で加減国なまり  (えだまめや しお・ゆでかげん くになまり)

枝豆の塩や茹で加減は好みもありなかなか難しいですね。毎晩のように枝豆を茹でていた母は毎晩父にダメ出しを。ちょっと母が可哀相でした。季語:枝豆。


f:id:nikkokisuge:20190819113520j:plain:left 遣り水の袖を伝ゐし釣忍  (やりみずの そでにつたいし つりしのぶ)

軒下に釣って涼を楽しみます。ちゃんと外して水やりをすればいいものを、椅子に乗っかってそのままやるとこんな状況に。でも袖を伝う水がひんやりして。これも昭和の子供の思い出。マンション住まいでは釣れません。季語:釣忍。