年末からお正月

  12/31に急遽上映されるというのをラジオで知って行ってきました。第九初演から200周年を記念した特別公演を映画化。東劇で上映されたのです。本来は1/3からの上映だったのが12/31に急遽上映。やはり大晦日がいいかなと。ウイン・フィルハーモニー管弦楽団リッカルド・ムーティー。映像とはいえ音響もよく第九を堪能できました。皆さん終わったら思わずスクリーンに拍手を贈りました。







 1/1は森美術館の「ルイーズ・ブルジョワ展」。我が家のここ数年の行事、元旦に森美術館へ行って鑑賞しランチを食べるです。ここ2年間は分かりやすく馴染みやすい展覧会でしたが、今年はルイーズ・ブルジョワ展」どういうアーティストかよく知らなくて、なんとなく理解に難しいかなと不安でしたが、そんなに難しい作品ではなく理解はできました。ただ心の葛藤がすなわち作品ですので、彼女の心に寄り添えば理解が深まる感じです。





森美術館の紹介を引用します。

ルイーズ・ブルジョワ(1911年パリ生まれ、2010年ニューヨークにて没)は、20世紀を代表する最も重要なアーティストの一人です。70年にわたるキャリアの中で、インスタレーション、彫刻、ドローイング、絵画など、さまざまなメディアを用いながら、男性と女性、受動と能動、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立に潜む緊張関係を探求しました。そして、対極にあるこれらの概念を比類なき造形力によって作品の中に共存させてきました。

ブルジョワの芸術は、主に自身が幼少期に経験した、複雑で、ときにトラウマ的な出来事をインスピレーションの源としています。彼女は記憶や感情を呼び起こすことで普遍的なモチーフへと昇華させ、希望と恐怖、不安と安らぎ、罪悪感と償い、緊張と解放といった相反する感情や心理状態を表現しました。また、セクシュアリティジェンダー、身体をモチーフにしたパフォーマンスや彫刻は、フェミニズムの文脈でも高く評価されてきました。

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本展の副題「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」はハンカチに刺繍で言葉を綴った晩年の作品からの引用です。この言葉は、ブルジョワの感情のゆらぎや両義性を暗示しつつ、ブラックユーモアのセンスをも感じさせます。