香川の島旅(直島・豊島 アートの島を訪ねて)No.3(終)

 家プロジェクトの帰りにBenesse Houseのパークに、昨晩は夜で暗くてあまり見えなかったので、昼間の明るいうちにと杉本博司さんの「硝子の茶室『聞鳥庵』」を観に寄りました。何でもヴェネツィアヴェルサイユ、京都を経て2022年直島へやってきて3月12日ににオープンしたとのことです。メディアでよく紹介されていたので茶道を学ぶものとしては実物を見るのが楽しみでした。こんな茶室でお点前したくなりますわ。

ミュージアムに帰って食事の前に館内の作品を巡りました。殆どの作品はテレビで観たことのある作品ばかりです。

翌日は直島の宮浦港より豊島(てしま)に船で(25分)渡ります。よく晴れて暖かだったのでデッキから瀬戸内の島々を見ながら。豊島ではレンタカーで移動しました。

 豊島の家浦港のすぐ近くにアーティスト・横尾忠則と建築家・永山祐子による「豊島横尾館」があります。既存の建物の配置を活かして「母屋」「倉」「納屋」。テーマは「生と死」。説明者の松潤似のイケメン青年に説明を聞きましたが、そのテーマは哲学的で理解に難しかったです。
写真は庭です。全体に赤が貴重色です。
※写真はHO関連より










豊島は湧水が豊富でその湧水を利用して棚田が作られています。

その横に広がる瀬戸内海。



そして豊島美術館。アーティスト内藤礼さんと建築家西沢立衛さんによります。この作品もよくメディアで紹介されていますので皆さんご存知かと思います。右の円形の建物が作品で、中には小さな泉がいくつもいくつもあり湧きい出ています。その水滴の流れるさまが面白く飽きません。お子さんたちはずっと楽しんでいました。ある青年は思いに浸ったりと過ごし方は人それぞれ。


クリスチャン・ボルタンスキーによる「心臓音のアーカイブ」。世界中の人々の心臓音が保存されそれらの心臓音を聴くことができる小さな美術館。入口に今出されている振動音は〇〇さんと表示されています。自分の心臓音も録音してもらえるそうです(有料)。
「ささやきの森」などに寄りましたが、ささやきの森は「400個の風鈴が風に揺れ動き、静かな音を奏でるインスタレーション」と楽しみに森に入っていきましたが、当日は無風状態。全く風鈴はなっておりませんでした。

これでこの旅も終わりアートの余韻を感じつつ帰路につきました。作品は近代芸術の部類でしょうが、そんなに難解でもなくすんなり身を寄せられました。その空間を楽しむことが大切だとわかりました。