さよなら浅草、そしてありがとう

浅草に分室を持ったのは2年と5ヶ月前。夫と二人の自営業ですが、事務所と自宅と別々とはいえ、一日中一緒です。ちょっと離れて仕事してみるべと私が浅草に分室を持ちました。最初は独りでの仕事場ですからちょっと寂しかったですが、そのうち独りでの気楽さも覚え、仕事がすいているときは誰に遠慮もなく美術館に行ったり、映画に行ったり、もうしたい放題(笑)。でもこの期間にリタイアしたときの独りで一日を過ごす術を学びました。しかしこのご時世です、そんな贅沢も言ってられませんので今日で閉所です。再び夫と一緒に仕事です。頑張ります!
最後の荷物を赤帽さんに運んでもらって部屋の掃除です。お世話になってありがとうという感謝の気持ちと、明け渡し立ち会いの印象を少しでも良くしようとの下心ありで。

浅草は魅力のある街です。なんといっても江戸時代から続く文化があります。最近の街 六本木や赤坂、原宿とは違います。そりゃ観光の街でもありますが、日々根を下ろしてみると脈々と続く文化を感じます。最初から数年の分室と思っていましたから、浅草を堪能しようと思ってましたからね。天ぷらの大黒屋、鰻の初小川・色川、むぎとろ、藪そば、いなり寿司、どら焼きの小川、人形焼き、、、、どれも美味しいものばかり。おっと、私は食文化が中心ですね(汗)。どら焼きの小川などほとんどお昼で終わっちゃいます。どれもそれ一筋なところに粋を感じます。それぞれのお店での主人とのちょこっとした会話も楽しかったですよ。すぐ仲良くなれるのが下町のいいところ。

分室立ち上げて一番最初浅草で行ったのが、浅草寺にお世話になりますのご挨拶。そして名だたる神谷バーへ。電気ブランをいただきました。なんとも妙なお味。最初ちょっと引きましたが、クセになります。この微妙なカクテルの風味。で、やはり最後の締めはこれと前から決めていて、浅草寺神谷バーに。
      相思相愛ーーービールと電気ブラン
これがお店のコピーです。交互に呑むことをすすめています。ふたつともコップになみなみと注がれていたのですが、つい撮影を忘れてグビッといっちゃいました。ヒェー旨い!

おっと、最後の最後の締めは藪そばといきますか。やっぱりよっていこう!美味しいおそばです。ただ盛りが少なめなので私女性でもおかわりします。このお店は大盛りがないんですよ。ですからもりそば2枚です。あっという間に完食です。700円×2ですので高めのもりそばになります。

そんなかんなで浅草にお別れです。でも今後も月一の句会には来ますが、ちょっとはずれて喧噪の中の浅草は通りませんのでね。少し寂しい気分は今日だけ。