ヴェネツィア展&東京オアシス

22日の土曜日は江戸東京博物館で開催されている「ヴェネツィア展」に行ってきました。ヴェネツィアには2年前に友達と旅行して魅せられた都です。水の都なんて他にはないですからとても気に入りました。迷路のような街中を歩くのはとても楽しみでした。人間には程の良い大きさの街があるものと思いました。東京に住んでいても活動する範囲は限られていて、生活するのにこんな広い街は必要ないですから。大きければいいってものでもないですね。そんなお気に入りのヴェネツィアですからこれは行かねばと展覧会に。
13世紀から1千年に及び海軍力と交易によって富を築いたヴェネツィア共和国の文化芸術が展示されてました。カルパッチョベッリーニ、ティントレットなどヴェネツィア派を代表する芸術家の作品、貴族達の栄華を凝らした衣装や調度品など、主にコッレール美術館の所蔵品が主です。旅行ではコッレール美術館に行けなかったので、こんなに作品が多いのだと驚きました。
特に感銘を受けたのは、カルパッチョの板絵「二人の貴婦人」。実はこの絵の上部が20世紀の中頃ローマの古物商で見つかったという、それだけでも興味を引く絵です。
http://www.go-venezia.com/due_dame_veneziane.html


23日の日曜日は映画「東京オアシス」を観てきました。小林聡美が好きなんで。「かもめ食堂「めがね」などの延長上にあるぽわ〜んとした映画。こういう役を小林聡美はなんと自然体に演じることか。感心します。
女優トウコ(小林聡美)が出会う3人(加瀬亮原田知世黒木華)、進むべき道を見失いかけているそれぞれがトウコと出会い話すことによって道を切り開いていこうと思えるようになる、そんなストーリーです。だからといってトウコが説教めいたことをいうのではないですよ、そのあたりは小林聡美の醸し出す役作りで全然くさくないです。
ただね、いい映画化と聞かれてたら微妙。ちょっと退屈。加瀬亮の項では車からの風景が多くて少々苛つく。東京とタイトルについているだけあって確かに東京の街は出てくるけど、黒木華の項での動物園はどうも千葉市動物園だったりする。やはり東京であれば上野動物園にしなくちゃね。脇が甘い(笑)。
出演者達はそれぞれいいので、そこは救われます。