2012年7月の俳句

モネ描く睡蓮午後の二時三時

季題は睡蓮。未草(ひつじぐさ)とも云われ未の刻、大体二時頃に花を咲かせ夕方に閉じます。


海暗く遠くの島の灯涼し

季題は灯涼し。一日の暑さが終わって点る夏の灯をいいます。「ひすずし」と4文字になりますので「ひいすずし」と5文字に読みます。関西ですと特にこういう言い方よくしますね。塩竃浦戸諸島の景です。


夕焼やゆびきりげんまんまたあした

夕焼けがでるとそろそろ晩ご飯できたよと母の声が。なつかしい昭和の子供時代です。季題は夕焼。


浜木綿のかをり迎える浜の駅

季題は浜木綿。関東以南の暖かい海岸の砂地に多く咲きます。香りのよい白い花を咲かせます。和歌山県三輪の崎は有名らしいです。







アイスティーはさんで距離の遠さかな

茶店の二人用の小さなテーブル。それが遠いのですから心が離れた男女。グラスの中の氷もほとんど溶けてしまっています。季題はアイスティー。