東海道五十三次 品川宿

26日土曜日、とんでもないくそ暑い日でしたが、品川にある下駄屋さんに草履の修理があり出かけました。住んでいる近隣にはそういうお店はなく、銀座の老舗などは自分ところでお買い求め以外の商品はお断りなので、インターネットで探しました。


丸屋履物店。旧東海道品川宿の商店街にあります。今日の修理は草履2足。かかとの張り替えと底をぺろっと張り替えて欲しいので。かかとの張り替えの草履は古いもので、久しぶりに出してみてまだ履けるかなと修理に持って行ったのです。
これは革製で手縫いのいいものだから花緒をすげかえれば十分履けるとお店のご主人。確かに花緒すげかえたらよみがえるほど良くなりました。昔のものはまがい物がありませんね。

が、もう一つの裏皮張り替えの草履はこてんぱんにやっつけられました(笑)。シザールの夏草履ですが、底が柔らかく小石が埋まっちゃうのです。
「こりゃ草履専門店ではなく呉服屋で買ったでしょ。底はスポンジだもの、そりゃ石がくっつくよ。本体はビニールだしよくないよ。どうします? 底は皮で張り替えることになるけど、本体はビニールだよ」
キァ!! 実は呉服屋どころかオークションで買った物です(大汗)。うすうす悪いものとは思っていたので、持って来なきゃ良かったと後悔。即引っ込めて修理は止めにし、来年ちゃんとした夏草履を買うことに決めました。家に帰って即捨てました。自分の浅はかさをこの草履を見るたびに思い出されるので。

こういう下町の古いお店ではご主人の蘊蓄を聞くのが楽しみ。だいたい教育的指導を受けるのですが。安物は即見破られます(笑)古くても本物であれば主人は機嫌良く対応が松竹梅の松になります。
「草履ってものは右左交互に履くもんだよ。そうじゃないと痛みが早いよ」
「えっ! 私、右・左と草履の裏に書いてずーっと同じに履いてました」
「だめだよ、そんなことしちゃ。困ったなぁ〜(笑) これから交互に履いてね」
丸屋さん、もう150年続く老舗だそうです。息子さんが跡を継いでただいま修行中。こうして跡継ぎさんがいることは心強いですね。あっ、写真は私のスマホの持ち方が傾いているのが原因で、古い建物だからといってお店がかたむいているわけではありません。念のため。



折角の旧東海道品川宿ですから歩いてみましょう。
旧東海道が今は商店街になっております。当時のままの道幅とのこと。
品川宿東海道五十三次の一番目の宿場ですね。










品川宿本陣跡。日本橋より二里とあります。
宿内の家屋は1600軒、人口7000人規模で賑わっていたとのことです。















品川寺(ほんせんじ)。ここに付くまでにいくつもの神社仏閣がありますが、なにしろ暑くてひとつひとつ拝観しませんでした。この品川寺は品川区内で最古の寺。
毘沙門天様に宝くじを供えると当たるそうですよ、hateojiさん。






〜〜〜閑話休題〜〜〜


久しぶりに活きの良い鯖が手に入り締め鯖を作りました。私、締め鯖には命かけるんですの(笑)。



まず、砂糖で締めます。砂糖を敷き皮目をしたにその上からも砂糖をかけて40分ほどおきます。鯖の水分を抜くのです。きれいに洗って水気を取り今度は塩につけ(1時間半ほど)、酢で締めて(20分)と普通通りです。この季節ですから冷蔵庫で締めます。すぐに食べない場合は、昆布の上に身のほうをのせて保存しますと酢が強くなりませんよ。
なんと言っても、この砂糖で締めるのがポイント。
しかし、私は盛りつけおおざっぱですね(笑)。あんまり美味しそうにみえませんか。でも脂がのって美味しかったですよ。
夏場は日本酒に氷を入れて飲むのが好き。薄くなっちゃいけないと急ぎますけど。