高尾の 「影信山(かげのぶやま)」

しばらくハイキングから遠ざかっていた私、無性に山の空気が吸いたくなりました。お一人様ですから電車に乗って行かなければなりません。遠く、高く、しんどい行き先は止めて比較的簡単なコースにしましょう。うむうむ、ググっていると、高尾の「影信山」がよさげです。ここは高尾〜城山から登るつもりで、以前城山で断念した悔しい山です。リベンジです! 
といっても、久しぶりのハイキングですからさらに楽なコースを選びます。高尾駅北口からバスを利用して小仏まで行き登るのです。はい、これに決めてさあ出発。
11日土曜日、朝7時半ごろ家を出ました。新宿からの電車は座れましたけど、なかなか混んでいます。高尾駅のバス停はもっと混んでいます。臨時バスをだして増発してくれてましたので助かります。3連休だけど台風が来るというのでこの初日の土曜日に集結したのかも。




バスで20分くらいで終点小仏に。降車して車道を上っていきますと、宝珠寺というお寺があります。入口に「都天然記念物 小仏のカゴノキ」とありますよ。「カゴノキ」って初めて聞きます。木の幹がまだらに剥がれて、白と茶色の鹿子になっているので「鹿子の木」と呼ばれていたが、なまってカゴノキとなったとのこと。





さらに車道を上っていきますと右手に影信山登山道入口の階段があります。





比較的というかとっても歩きやすい登山道です。まだまだ紅葉には早いですが、それでも所々に色づき始めた木もあります。













普通の方ですと1時間くらいで頂上に行けるようですが、なんせ私は、ゴホン・ゴホンの虚弱体質(????)1時間15分かかりましたです。





山頂には景信茶屋があり、茶屋のまわり一面にこれでもかというくらいテーブルとベンチがご覧の通りあります。11時過ぎですが早めの昼食といたします。







はい、小屋名物のなめこ汁と山菜の天ぷら、そしてこれまた小屋の名物(ってことで)ビール、そして今朝握りましたおにぎり。うんまいですわぁ〜。
しかしなんですね、山菜の天ぷらっていうけど、ほとんど葉っぱなんですけども。油の味だけで何の味もしないんですけど。。。まぁ、いいかっ、頂上小屋だからして。





城山の茶屋には毎週末登ってきているおじさまのグループ(山賊会)がいて、いつものイスとテーブルに座って茶屋居酒屋と化して友好を楽しんでいるのですが、ここ影信山にもそんなおじさまグループがいらっしゃいます。だれだれは今日は遅いねなんていいながら、あらっまぁ、2人で大瓶ビールをもう5本も空けていますよ。もう半分酔っぱらっていますよ。目がすわっています。目が合わないよう、後ろ向きに座りましょう。ほら、私虚弱体質だから。

さあ、下山しましょうか。はてはて、来た道を帰る予定でしたが、何だか物足りない。今日は膝の調子もいいです。ちょっと欲が出てきます。
あのおじさまグループで目の据わったおじちゃんがトイレに立った隙に、後からやってきたまだ飲んでないおじさまに、帰り道を相談しました。
「私、この山は今日初めてで分からないので教えていただきたいのですが、小仏峠経由で小仏のバス停に行きたいのですが、難しいみちですか?」
「いやいやそんなことないですよ、私もその道で来ましたから。ゆっくりいけば大丈夫ですよ。どうです、一休みなさっていきませんか?」
とても優しい紳士的なおじさま。「それでは・・・」なんて再ビールにありつこうとする自分を押さえて、お礼を述べて下山です。


東京方面、奥多摩、丹沢、道志の山々、富士山などが眺められますとのことでしたが、どれがなにやらさっぱり分かりません。










おじさまの仰るとおり、歩きやすい道でした。小仏峠に着いたときには城山経由で下山しようかな、、、またまた欲が出てきます。城山から日影のバス停までは何度も歩いていますが、つまらない道なので、やはり、小仏峠からバス停に下りましょう。初めての道ですから新鮮な気持ちで歩けますからね。

今回は電車&バスでのハイキングでしたが、乗り換えもスムーズですんなり行けました。今度はどこにしようかなと帰りの電車の中で思いめぐらすのも楽しみでした。