ブルータス、お前もか

綺麗にお化粧をした若い女性が好き、オシャレな服装の女性が好き、きちんとスーツを着た男性が好き、カジュアルな若い男性も好き、こ綺麗なお年寄りが好き、、、ああ久しぶりの東京・山手線。やっぱり私、塩竃より東京がいいわ。


帰京の新幹線で先ずはリラックス。はやぶさ ワイン酒場といきましょうかしら。つまみに笹かまを買いました。
このワイン山梨産ですが、栓になっているので残しても持って帰れます。新幹線でのマイブーム。白で飲みやすいですよ。







新幹線は午後でしたので、お弁当は家に帰ってから。「みやぎ三陸 黄金海道」。黄金ってとってももったいぶった名前の弁当。美味しいのかいな。名前負けしてないか心配ながら購入。
気仙沼、南三陸石巻、女川地方は黄金海道と呼ばれ、藤原氏四代の平泉黄金文化を支えた金の産地に由来している。と書いてありますが、つまりはその産地で捕れた食材がのってますよという弁当ですね。まあ、普通に美味しい。





さて、今回の塩竃滞在は波瀾万丈というか疲れ切ったというか、こんなにもお家に帰りたいと思ったことはありませんでした。まぁ聞いてやってちょ。
2日に退院調整会議なるものがあって義母の退院は9日と決まりました。当人はもとより家族一同やれやれ、めでたしめでたし。退院に向けての受け入れ準備にみんなが入ります。
ところがあの台風の日、6日月曜日。本来義父は糖尿病の薬をもらうために通院する日でした。前日からニュースで台風を知っていましたので、薬もあるし7日にすると言っていたのです。その方がいいなと私も思いました。ところが6日朝どうも様子がおかしい。疲れた感じがします。おでこに手を当てると少々熱い。


※この写真はwikipediaより


「おとうさん、熱を測りましょう。体温計はどこにある?」と体温計のあり場所が分からない嫁。「測らなくていい」と何度もいうおとうさん。やっと場所を聞き出して探すも見つからない。デジタルのピピッという体温計しか思い浮かばない私、、、、ありました。水銀体温計なのね、まだ。
まぁこの方が正確とはいいますが、、、昭和です。古くて数字が薄れて非常に見えにくい。37.4ありますよ。痰も絡んでいるようですから医院に行きましょう。「いやだ」「行きましょう」のやりとりがあり、最後には「私を病人にしないでくれ」と怒っちゃいます。仙台の義弟にも電話で援護射撃をしてもらうが、ダメ。義弟も夫ももう無理だからいいということに。
その夜は心配なので両親の寝室の次の間で寝ました。夜中におでこに手を当てても熱は下がったよう。朝食時も同じく。

しかし、様子がいかにもおかしい。居眠りばかりする、昼食もすすまない。おでこに手を当たるといかにも熱い。今日こそは病院へ。昨日行かなかったから今日の通院は本人も納得しているのでスムーズに行くことに。が、もうふらふらで私が抱きかかえてタクシーに乗せます。
かかりつけの医院に着いて、熱を測ると39.2。しかし、おとうさん、嫁には断固拒否していたのに看護師さんに言われるとさっと測ります。大概にしてちょ(笑)
先生も待合室に出てきてくれて先ずは様子をみてくれますが、いつのまにか失禁しています。胸のレントゲン〜点滴と。点滴の間に失禁のための着替えを取りに帰り、また医院に戻ると救急車が見えます。顔なじみになったタクシーの運転手さんに、まさかうちのおとうさんじゃあないわねぇ〜。
タクシーを降りると救急車の隊員が私を確認して乗ってくださいと。やっぱおとうさんなのね。救急車のベッドで点滴を受けながらも半身を起こして
「三食、ちゃんと食べてんのに、なんで私が救急車で運ばれて入院しなくちゃならないんだ」と訴えております。もう騒いでもしょくしゅくと救急車はサイレンを鳴らし、お義母の入院している病院に向かっています、お義父さん。
救急車には医院の看護師さんが付き添ってくれて、肺炎なので入院したほうがいいと医師が判断しましたと説明が。
「この間の肺炎は通院しながら4日で直した。なんで入院しなくちゃならないんだ」
あらもう、病院に着きましたよ、お義父さん。
「ブルータス、おまえもか(じいちゃん、あなたもか)」的な。もう笑うしかない。
で、三階・四階で夫婦で入院しています。しかしなんで嫁一人介護の時にこういうことが起こるの。。。。勘弁して欲しいちゃ(笑)。

翌日夫も義母の退院に向けて塩竃にやってきました。
義母は義父の入院を知って涙していましたが、病室には行かないと言う。なんも私の後を追いかけて入院することないのにとため息を。泣いちゃうからと行かないと言います。それはとても分かります。でも嫁的には、気の強いお義母さん、10%位は「何で私の退院を家で迎えてくれないの! 何で私の退院まで待てないの! 使えない人!」と思ってるちゃ(笑)
9日は無事義母は退院。義弟も来てくれていますし、私は義母の車を見送って帰京しました。


で、いまさっき夫から電話があり、義父は明日退院ですって。2〜3週間入院と言われていたのですが、、、聞けば
医者から本人に何の説明もなく了解もなく救急車に乗せられ、入院させられたことに、病院では着ぐるみ脱がされたことに納得がいかないと抗議が始まったらしく、まあ、道理は通っているのです。担当医に呼ばれ、話し合って退院させましょうということに。
(かかりつけの医院には私たち夫婦で翌日行き挨拶をかねて説明を受けてはいるのですが。
先生も軽い肺炎ですが、おうちの方々が大変なので入院という判断をしましたと)

やってくれますよ、お義父さん。
はい、明日退院でよかったね。お義母さんと久しぶりにお家で過ごせますよ。