塩竈も春

鶯の上手く啼けぬも微笑まし

塩竈に来ておりますが、朝鶯の鳴き声に目が覚めます。いいもんですね鳥の声に起こされるのは。
聞こえる鶯はまだまだホーホケキョと啼けません。ホーケキョケキョと拙いですが「そらもう一回」と応援したくなります。
庭の梅は咲き終わりに近く、代わりに白モクレンが今にも開かんの勢いです。東北にも春がやってきております。仙台は昨日桜の開花宣言がありました。近くの鹽竈神社もいろいろな種類の桜が植わっているとか、こちらにいる間に出かけてみましょう。

両親ですが、義母は認知症の症状は進んでいなくて、かえってしっかりしてきた感じです。顔の色艶もよく、会話もちゃんと出来るのです。先日特養に変わるために特養施設の職員が面談に来ましたが、年齢を聞かれると「いくつに見えます?」と時間稼ぎをして、その間に思い出します。まぁ、職員さんにも時間稼ぎは見え見えなんですけどね。みんなで笑います。
きっと義母は認知症の程度は低いと思います。ただ足が悪くて歩けないので、要介護4の判定は出ておりますが。

義父は入院中ですが、認知症はどんどん進んでいます。認知症の症状のひとつ「帰宅願望」が顕著。看護師さんを困らせます。義弟はそれで2回も病院から呼び出しが。。。
私が病院に着いて顔を見るとたん迎えに来てくれたと思うのですね、スイッチが入っちゃって「帰る」「いや未だダメよ」の応酬が続く。やがて夕食になって落ち着きました(食べるのは好き(笑))。食事は嚥下(えんげ)訓練食となっております。いわゆる流動食ですが、とろみを付けて飲み込みを補助する食事内容です。その指導を栄養士さんから受けました。
義父はこの食事がお気に入りで
「年寄り向きに作ってあり美味しい」
「家に帰っても、私はこんなに上手に出来ないので、やっぱりここでお世話になるほうがいいね」
「うん、K子さんにはこんな料理は作んねぇ〜」
だってさ。言ってくれるじゃないのお義父さん(笑)

翌日病院に行ってみると、この日は落ち着いていて「お医者さんもいるし看護師さんもいて、小便も管付けてもらってからトイレさ行かなくてもいいし。車椅子にのせてもらえるし、わたしはここでいい。みんなに迷惑かけることもねえし」と、私ちょっと涙がでちゃう。
「こんないいところ、パンフレットを見て私が選んだんだ。私の目に間違いはなかった!」
ほいほい、お義父さん始まりました、「自分は正しい病」が。ちょっと出かけていた私の涙も早々に引っ込んだ。そうだねそうだね、さすがお義父さんだねといくらでもだします「よいしょ」(笑)。
火曜日にはドクター、ケアマネジャー、肉親が勢揃いして退院調整会議があります。平行して施設入所も進めています。
肺炎の症状も治まり、肺がんの疑いもなくどこも悪くないのですから退院は目の前です。
お義父さん、私の嚥下食、不味くても我慢してもらいます!!(笑)