2015年4月の俳句


今週は一ヶ月まるまる欠席したお茶のお稽古と俳句の勉強会に出席できました。久しぶりにお目に掛かる先生方・お仲間・社中の皆様に暖かく迎えられ嬉しい限りです。でも皆さんK子さんやつれている、ほどほどにしておきなさいねと慰められました。
これはいけない!やつれた私は私じゃないと自分に喝! しかしこれがいけないかも。。。
写真は茶花。都忘れと、、、もうひとつ忘れちゃいました(涙)


では、俳句を。

春の星淡き光も世のひとつ  (はるのほしあわきひかりもよのひとつ)

季題は春の星。鋭くきらめく冬の星とは違いどことなく潤んで光も弱い星です。
きらめくばかりが人生ではなくこの世にはうすぼんやりした時もあるのだよ。
あれ?自分のことっぽいですかね(笑)。



遠足のつぶれても好きゆで卵  (えんそくのつぶれてもすきゆでたまご

我々が子供の頃は遠足の弁当といっても、母親はそんなに凝った弁当を作ってくれるわけではなく、海苔巻きといなり寿司、そしてゆで卵。リュックの中で揺られて形がくずれ、それでも黄身をこぼさないように大事に食べた記憶がよみがえってきました。季題は遠足。 



花楓赤く小さき恋幼な
(はなかえであかくちいさくこいおさな)

季題は楓の花(花楓)。兼題が出て初めて楓に花が咲くことを知りました。散歩しながら気をつけて見ると案外あるものですね。
楓は秋になれば見事に紅葉し人の目をさらいます。その本舞台の前に小さく目立たず咲いて、それは大恋愛の前触れ。そんな印象を持ちました。




魚島の浦島太郎夢の中  (うおじまのうらしまたろうゆめのなか)

季題は魚島。外海の魚が産卵のために内海に入り豊漁期になります。島が現れたかに小高く水面が上がるように見えるそうです。瀬戸内海でよく起こるそうですよ。魚は特に鯛が多いとか。
魚島の下には竜宮城があって、浦島太郎さんもそりゃご機嫌。そんなことが浮かんできました。



遅咲きも散りて舞台は花水木  (おそざきもちりてぶたいははなみずき)

季題は花水木なのですが、これはちょっと卑怯な句かもです。遅咲きといえばやはり桜を思い浮かべますし実際私も遅桜をさしています。桜は春の大きな季題。遅咲きでちょっと逃げてみましたが季重なりになるでしょうね。ただし、舞台はと季題の花水木を持ち上げましたので、許してもらえるかな的な、だって本当にそうだったんだもん的な、ええいっやっちゃえ的な、、、、すみませんスレてまして(笑)