シューマン 「美しい五月になって」

仕事がらみでご招待を受け二期会のコンサート「中山悌一 一周忌特別演奏会」に行ってきました。今回初めて知ったのですが、中山悌一さんはバリトン歌手。二期会創立者のひとりで二期会の総監督としてご活躍、日本のオペラ界の基を築かれ昨年89歳でお亡くなりになりました。今回の一周忌特別演奏会では中山さんが得意とされたドイツ歌曲が二期会のメンバーにより歌われました。
最初、中山さんのシューマン「美しい五月になって」(「詩人の恋」作品48より)の録音が流れました。舞台の歌手が立つ位置にスポットがあたり、中山さんの声が流れます。亡き方を偲ぶ素晴らしい演出でした。その中山さんの歌声が甘く素晴らしい歌声でした。すっかり感動した私はさっそくこの曲のCDを探しましたが、残念ながら販売されていませんでした。もう50年も昔の録音ですからね。仕方がないですね。

YOU TUBEにもさすがありませんでしたが、二期会会員のテノール歌手 志摩大喜さんの演奏がありました。


日本語訳詞(訳:西野茂雄)  ※当日のプログラムより

「美しい五月になって」 詩:ハイネ

美しい五月になって
すべての蕾がひらくときに、
私の胸にも
恋がもえ出た


美しい五月になって
すべての鳥がうたうときに、
私は胸にもえる思いを
あのひとにうちあけた。