今週のお題 「心に残る映画」

映画好きですから心に残る映画は数々あり、一本に絞るのはなかなか難しいですが、あえて絞るなら『ジュリア』(Julia)1977年のアメリカ映画。
ジェーン・フォンダが主人公の作家リリアン・ヘルマンを、ヴァネッサ・レッドグレイヴがジュリアを演じました。
激動の世の中を社会活動家/反ナチレジスタンスとして強い意志と行動力を持って生きたジュリアを、彼女の親友で劇作家である主人公の人生を通しながら描く作品です。
見終わってしばらく動けないくらいに衝撃を受けました。ジュリアの凛とした心の持ち方は同性として強い感銘を受けました。と同時に、日本でしかも女性が主人公で政治に関係した映画が制作されることはまず無いであろうと、その文化の違いも感じました。
こういう映画を作れる土台のある外国が羨ましく思えました。
監督はフレッド・ジンネマン。「地上より永遠に」「ジャッカルの日」などを制作しています。「信念を貫く人物を描く作品で本領を発揮し、自身もハリウッドの中で信念を押し通した映画監督」と紹介文にあります。