映画「阪急電車」

原作は有川浩の小説「阪急電車」。HATA-Kさんのブログで小説を知り、昔阪急電車の通る街に住んでいたこともあって興味を持ち読んでみました。
阪急宝塚駅から西宮北口までの15分を走るローカルな今津線。小説はその間の8つの駅が舞台になりそれぞれのヒロインが織りなす短編集でした。そのヒロインに次のヒロインが上手く交差していき話は進みます。映画でどのように演出するかと思ってましたが違和感なくうまくかぶさってました。
婚約者と後輩に裏切られOL(中谷美紀)、恋人のDVに悩む女子大生(戸田恵梨香)、ミリオタの大学生と付き合うことになった野草を食べるのが趣味の女子大生(谷村美月)、憧れの大学には実力が伴わず悩む女子高生(有村架純)、いやいやPTAのセレブ気取りのおばさん達と付き合う主婦(南果歩)、そんなヒロイン達に何かしらアドバイスをする老婦人(宮本信子)。宮本信子さん、なかなかの存在感。やはりうまい役者さんですね。
電車の中でのちょっとした出会いがそれぞれの人生に影響を与え、新たな道に進める。人と人の出会いに、新たな自分への大きなヒントがあることを伝えているように思いました。
老婦人が幼い孫に行った言葉「いくらでも泣きなさい。だけれど泣き止めることを自分で決められる女になりなさい。」(一字一句台詞を覚えていませんが、このような内容の台詞です)とても印象に残った言葉です。それもいい女の一つの条件かしら。

公式ホームページはこちらです。
http://hankyudensha-movie.com/