2011年7月の俳句

昼の闇恐ろしくあり夕立(ゆだち)かな

季題は夕立。夕立は真っ黒な雲が空一面に広がり、昼間でも暗くなり子供の頃はそれがとても恐かったです。その情景です。



サザン聞く海水浴の行き帰り

この辺りですと海と言えば湘南。湘南といえばサザンの桑田佳祐さん。まあ、加山雄三さんとも言えますが、、、私はサザン。湘南バイパスを車で走るときやっぱり聞く音楽はサザンでしょ!そんな気持ちです。季題は海水浴。


青柿の固きまま落つ夢もまた

青い柿が季題。未だ熟さない青い柿がこの頃いっぱいなっています。他の柿を熟成させるため自然に落ちる柿があり、小さいまま青いまま固いままころころ転がっていますね。そんな青柿に自分の果たせなかった夢を合わせてみました。


夕虹や行脚の足を止めしこと

大きな虹がかかりました。諸国を廻る僧もその綺麗さにしばし足を止め眺め入る光景です。季題は虹です。


百日紅風の誘ひの花こぼし

季題は百日紅さるすべり)。今が盛りに炎熱の太陽が大好きとばかりに咲き乱れていますね。紅色や白色の小花がたくさん咲き、花びらはフリルのようにふりふりしていて可愛いです。風が起こり散っていく様子です。