2013年2月の俳句

寒明けて父の頑固もほぐれゆき

季題は寒明。立春の日をもって30日間の寒が明けます。2月4日でしたね。
頑固父さんに手を焼かれている方もいらっしゃるのでは。



古傷のひりと痛みて春寒し

季題は春寒(はるさむ)。春が立って後の寒さをいいます。傷は実際の傷か心の傷か。



薄氷に乗っているよな片思ひ

薄氷やあなたの嘘のすけて見へ

薄氷をぐさりと踏みて決意かな

季題の薄氷(うすらい)で恋句三題。薄氷は名のごとく春先薄く張る氷です。



早春や音の弾みてハイヒール

ハイヒールのかかとのコツコツとした音好きです。特に赤いハイヒールには憧れます。私は足が大きいので赤い靴は敬遠しますがゆえに憧れが強いです。季題は早春。



盆梅と家業を継ぎし長子かな

季題は盆梅。梅の盆栽です。和菓子屋さんや呉服屋さんなどの老舗でちょこんと盆栽が置いてあったりするのを見かけます。ふと和菓子むらもとさんを思い浮かべました。盆梅があるかないかは別として花木を育てていらっしゃるし家業を継がれ、またきっと息子さんも継がれるのでは〜と勝手に想像しました。