2012年1月の俳句

塞ぐとき力くれたる冬の草

季題は冬の草。枯れ草を含んで冬草の総称ですが、むしろ冬も青々としている草をさします。気の落ちている時にこの草を見つけると元気をもらえます。


室咲や南の国の花巡り

昔は梅や桜などを土蔵づくりの室に入れ炉火で温め早咲きさせたそうです。今やビニールハウスや温室ですものね。
植物園の大温室にいくと熱帯植物がいっぱい。異国めぐりの花巡りができます。季題は室咲。


数へるも片手あふるる年の豆

はい、そんな歳になってしまいました。子供の頃は歳をを多めに入って豆をゲットしてました。そんな無邪気な頃が懐かしい。季題は豆撒(年の豆)。


志の輔大寒しばしゆるめけり

志の輔さんの落語を聴きに行ったのは大寒の日でした。雪もちらついて本当に寒い日でした。でも帰る頃は雪も止んでおり、笑いで心が和み寒さもやわらいだようです。季題は大寒。 


木の高く道も凍りて日影沢

去年の1月高尾山吟行で城山から日影沢林道を使って下山しました。比較的というかめちゃくちゃ楽な道ですが、名の通り日もささず雪も溶けずに凍った道は要注意でした。季題は凍る。