ホラ吹き

人を傷つけるものでなければ、30cmのものを3mと大げさに話しても場を盛り上げるには面白いものです。
昔の話ですが、まだ大阪で会社勤めをしていた頃、カメラマン募集をしてまして、男性が面接にやってきました。フリーでやっているとのことで応対にでた私に「今日はこんな格好で失礼します。現場から直接来たものですから」と。確かに面接を受ける服装ではない。汚れたカジュアルな服装。まあでもちゃんと断りをいれるから、常識はずれとは思わず社長に取り次ぎました。縁があって採用されることに。ところがですよ、いつもいつもそのカジュアルな服装。「あなたはいつも現場から出社してるんかい!」と後日飲み会でつっこんだら、「えっ、そんなこと言いました。すみません、スーツ持ってないんです」



あれは長男が結婚する前ですから13年くらい前ですか、年末に私たちが大阪に行き、長男の友人を招いてフグ鍋会。総勢9名。一人一匹のフグを用意!そりゃ豪華絢爛!(もう、ホラは始まっています)。
みんなお酒に強く大盛り上がりです。それで怪獣ゴジラの話になったのですが、その友人の一人
「この間ゴジラが映画の撮影で南港に来たやんか。それでな堺にも寄りよったんや。
おお、よう来たな。まぁあがれや。茶でも飲みぃとお茶出してやったんや。
そしたら、ゴジラのやつふうふう吹きながら飲むねん。おかしなヤツやで。火ぃ吹くのに猫舌やねん」
満場大喝采(といっても9名)。関西人のユーモア・ホラにいたく感服しました。弟子入りしようかと思いましたよ。