「イトウ」ってご存じですか?

伊藤さんではありません。魚なんです。


先日の上高地のホテルででました。スモークされてとても美味しくいただきました。何でも淡水魚で1メートルもする大きな魚で鮭のなかまであり、幻の魚といわれ穂高のワサビ田の清流での養殖場でも3匹しか育てられていないとか。初めて知る魚。非常に興味が湧くではないですか。
もう、こりゃwiki先生にお尋ねするしかないと。


イトウ(伊富、伊富魚、伊当、𩹷(魚偏に鬼) 学名 Hucho perryi)とはサケ目サケ科イトウ属に分類される淡水魚である。別名はイド、チライ、オビラメなど。日本最大の淡水魚として知られており、体長は1mから大きいものでは1.5mに達する。記録上最大のものでは、1937年(昭和12年)に十勝川でおよそ2.1mのイトウが捕獲されたことがある。
和名は「糸魚」の意味で、これはサケ類としては全長に比して体高が低く細長い体形である上に、後述のようにサケとは違い早春に上流に遡上・産卵するため、初春から晩春にかけては生殖活動後の痩せ細った個体が多く見られるために、「糸のように細い魚」という印象が持たれたことによる。


北海道では広く分布していたそうですが、それも1960年代に絶滅したそうです。その原因はダム、河川内構造物による遡上妨害、河川の直線化など産卵・生育環境の悪化とともに、イトウの生物的な特徴もあるとか。「産卵開始までの期間が長く成熟年齢が遅い」「産卵を行う最上流域までの移動距離が長い」とかが原因です。
そんな貴重な魚です。愛おしく料理され・美味しくいただかなくては申し訳ないです。身の色は鮭のように朱くなくどちらかといえば白身です。薄くスライスされていなくて太めの切り身。それがもっちりした舌触りとなりかすかに甘さもでています。ご馳走様でした。

※料理の写真はホテルのHPよりトリミング