2019年5月の俳句

兼題に「令和」に関することと出ました。そこで2句。

気淑くしてローブ・デコルテ初夏光る  (きよくして ろーぶ・でこるて しょかひかる)

花は葉に皇居の堀に影広ぐ  (はなははに こうきょのほりに かげひろぐ)

即位の礼参賀にはテレビで皇居が映し出されました。それで花は葉にの句。
即位後朝見の儀での雅子妃やその他の皇族方のローブ・デコルテは美しかったです。なんでもローブ・デコルテの中でも最高の正装は白だそうです。「気淑く」は令和のもととなる万葉集からいただきました。
季語:花は葉に。初夏。


虹鱒の釣果を問ゐし宿の客  (にじますの つりかをといし やどのきゃく)

群馬県片品村の丸沼の釣りの解禁は4月下旬。それに合わせて丸沼を管理する環湖荘のスタッフはまだ張っていた氷を割るのに大変だったそうです。解禁と同時に釣り客は成果を競います。泊まるだけの客はそこは暢気なものですが、差し障りのない聞き方で。季語:虹鱒。


5/11には日比谷公園で吟行でした。私、東京に住んで30年ほどになりますが日比谷公園には行ったことがなかったのです。集合時間より早めに着いて散策し、一人吟行しましたが、、、、だからといって良い句ができるとは限りませんね。自分の力の限界を知る今日このごろです。

万緑を抜け来し風や心字池  (ばんりょくを ぬけきしかぜや しんじいけ)

広場を囲むようにベンチがあって日が燦々と照り、この日は夏日でそんなベンチに座ってられません。やっと木陰になる心字池のベンチで休憩。公園には大木が茂りそこを通ってきた風は清々しい。季語:万緑。


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茂る葉に泰山木の花近し
しげるはに たいさんぼくの はなちかし)

心字池のそばには泰山木の木がありました。この時はまだ咲いておりませんでしたが蕾はいっぱいでした。
季語:泰山木の花