2020年8月の俳句

折り畳む日傘の色のこじんまり (おりたたむ ひがさのいろの こじんまり)

日傘無しでは外出できません。長傘の日傘を使っていましたが、あまりにも忘れて無くすものですから折り畳めてバッグに入るものに変えました。季語:日傘。


陣取りて声震わせて扇風機 (じんどりて こえふるわせて せんぷうき)

子供の頃家に帰って扇風機を独り占めして、「あ~あ~あ~あ~~」と声を出す。暑さが落ち着けばそれで良し。単純さが恋しい。季語:扇風機。


雷鳴に法事の席の引き締る (らいめいに ほうじのせきの ひきしまる)

3回忌まではともかく、7回忌・13回忌ともなりますと、参列者もほとんど親族に絞られ「あらぁ~○○ちゃん、お久しぶり」と会話も近況報告めいて、故人を偲ぶはちょっと薄れて、、、「喝!」が入ります(笑)。季語:雷、雷鳴。


f:id:nikkokisuge:20200821151026j:plain:left おすそわけの野菜を入れて麦藁帽 
(おすそわけの
  やさいをいれて むぎわらぼう)

エプロンをしていると広げていただくこともありますね。こういう風景も昭和ですかしらね。季語:麦藁帽。


泥鰌鍋好むと云ひて令夫人 (どじょうなべ このむといいて れいふじん)

おしとやかで上品なご婦人が、まさか好物とは、、、ということ時々ありますね。焼酎がお好きと言われて以外に思ったこともあります。私がポッピーを頼んだときはなんも言われませんでした。。。どうーいうことだね。季語:泥鰌鍋。