2021年2月の俳句

立春大吉僧侶の筆の黒々と (りっしゅんだいきち そうりょのふでの くろぐろと)

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立春は節分の翌日。今年は2月3日でしたね。「立春大吉」のお札を家の入口に貼っておけば厄除けになるとか。「立春大吉」の文字は左右対称で薄い紙であれば裏から見ても同じに見えて、縁起が良いとのこと。
写真の文字はお習字のお手本のように整っていますが、昔はそのお寺の僧侶がもっと個性的に書いていたような記憶があります。季語:立春立春大吉








バレンタインデーあの子は僕の前を過ぎ  
(ばれんたいんでー あのこはぼくの まえをすぎ)

季語にバレンタインデー、バレンタインの日があるのです。兼題に出れば詠まなくてはいけません。全く縁のない私でしてこの季語は難しいです。「立春大吉」の仏教・カソリックとごちゃごちゃです。
自分に経験がないので息子の中学生の頃を想像して。。。



そそくさと退きて老猫恋終る  (そそくさと ひきておいねこ こいおわる)

やっぱり若いもんには勝てませんかね。季語:猫の恋


道化師の化粧剥がれて余寒なほ  (どうけしの けしょうはがれて よかんなほ)

映画「ジョーカー」を思って。観終わって寂しさと怖さで身震いしました。季語:余寒。寒さが開けてもまだ寒さが残っているという気分。



蕗味噌や喰みて大人の顔となり  (ふきみそや はみておとなの かおとなり)

野菜の苦さはおとなになって初めて旨いと思います。今や好物。季語:蕗味噌