2021年8月の俳句

八月の来て負ゐしもの何と何  (はちがつのきて おいしもの なにとなに)
   季語:八月。


立ち泳ぐ海馬の尻尾丸いまま (たちおよぐ かいばのしっぽ まるいまま)
   海馬とはタツノオトシゴの別名。季語:泳ぎ。


子の関心移りやすくて遠花火  (このかんしん うつりやすくて とおはなび)
帰郷なく花火余してしまひけり (ききょうなく はなびあまして しまいけり)
   季語:花火。


半世紀使っていそふ蚊遣豚  (はんせいき つかっていそふ かやりぶた)
   季語:蚊。


粋に着る男浴衣の古典柄  (いきにきる おとこゆかたの こてんがら)
   季語:浴衣


初めての門限破り星祭  (はじめての もんげんやぶり ほしまつり)
   季語:星祭。