粟ぜんざい

   
   浅草へ
   友を忍びて
   粟ぜんざい

茶道のお仲間の一人が、秋になると浅草の梅園に粟ぜんざいを食べに行くのが毎年の楽しみと話しておりました。今までに粟ぜんざいを食べたことが無かった私は、それは来年是非食べてみたいと思っていました。そうこうしているうちに、彼女は病に倒れ帰らぬ人に。
コロナ禍となって機会をここ数年失っておりました。
先日、その思いをようやく叶えることが出来ました。このお店に彼女は毎年この季節に訪れていた。お決まりの席はあったのかしら。
彼女が愛した粟ぜんざいは殊の外美味しく、これからは私の毎年の恒例になりそうです。