島根旅行 明々庵

 月照寺から小泉八雲記念館&旧居を訪れました。来日する前の小泉八雲(Lafcadio Hearn)の人生、1850年ギリシャに生まれ2歳のときに父の故郷であるアイルランドに移ります。しかしギリシャ出身の母親はアイルランドに馴染めず、ハーンを残してギリシャに帰ってしまいます。16歳の時、遊戯中に左目を失明しました。それでいつもハーンの写真は右顔なんですね。
19歳にアメリカに渡り、日本文化に触れ、NYで読んだ英訳『古事記』などの影響で来日を決意して1890年4月に日本にやってきます。このとき40歳です。これ以後の八雲の活躍は知るところです。
このあたりは武家屋敷跡となり、その中にある蕎麦屋さんで出雲蕎麦(割子そば)をいただきました。出雲そばは、岩手県の「わんこそば」、長野県の「戸隠そば」と並び、日本三大そばの一つです。出雲蕎麦は黒っぽいです。それは一本挽きと言って蕎麦の実が丸々練り込まれるからだそうです。田舎そばと同じかな?
このあたりは歩道が一人歩けるくらいの幅。すれ違うのにはどちらかが車道に降りて譲り合わないといけないです。車はそんなに多くないので危険度は少ないといえばそうなんですが、、、なので写真は撮らずです。

武家屋敷の通りから2筋でしたか入りますと松平不昧公ゆかりの茶室「明々庵」があります。入口からして風情を感じます。

階段を上がりますと城見台がありまして、名の通り松江城が見えました。

茶室入口へ。

腰掛待合から心身を清める蹲へ。

茶室「明々庵」。1779年に建てられました。茅葺きの入り母屋造り。

茅葺きはこんなに厚い。扁額「明々庵」は不昧直筆。文字はずいぶん薄れていますが直筆となると新しくするわけにもいかないですね。

躙口から茶室を拝見すると。

 こじんまりした出雲流庭園(枯山水と露地庭)を楽しんだあとは、広々とした「百草亭」で「抹茶セット」。一服の幸せ。
緑色のお菓子が「若草」黄色が「菜種の里」。小さいながら甘みの強いお菓子なので抹茶にぴったりです。緑茶なら濃いめにだすといいでしょう。甘みが強いと言っても小さいですからしつこくありませんよ。

この後雨も止みましたので松江城のお堀を巡る舟を楽しみました。17もの橋の下をくぐりますが、中には低い橋が4つあり、この写真のように屋根が下がりまして、乗船者もかがみ込まなくてはいけません。面白いけれど結構疲れる(笑。
※写真はHPより

車から舟から松江城は一杯見られましたので、行くのはやめて松江市の散策は終わり、出雲市に移動。宿は出雲大社のすぐ前にある「竹野屋旅館」。竹内まりやの実家が経営する旅館です。古くて広くて、竹内まりやの曲が流れています。売店にもCDが売られています。当然か(笑。