屋久島 第三日目 8/28

今日は白谷雲水峡を登山し太鼓岩を目指します。昨日の縄文杉10時間コースで脚にきているならパスしようと思ってましたが、そうでもない感じ。これなら行けます。恐らくもう屋久島に訪れることはなく、これが最初で最後と思うと欲張りになりますね。
08:30に屋久島観光センターに集合。今日のチームは2カップルで4名です。ガイドさんは30代半ばくらいかな。それでは今日一日よろしくお願いしますで車に乗せて貰って白谷雲水峡入口(標高620m)に向かいます。スタートは09:30。


白谷雲水峡は宮之浦川の支流、白谷川の上流にある面積約423ヘクタールの自然休養林です。写真は花崗岩の隙間を流れ落ちる飛流おとし。この渓流では至るところで見事な滝が見られ水量の豊かさには驚かされます。あちらこちらに清水を飲める場所があります。屋久杉ばかりでなく、ヒメシャラ・ツガ・モミなどの大木も見られます。杉にはナナカマドやサクラツツジなどが着生しています。吊り橋を渡って楠川歩道。江戸時代に花崗岩で作られました。それが数百年経った今でもしっかり残っていて木々の根を踏むことなく歩けるので自然へのダメージはないですね。











ガイドさんは植物に詳しく足を止めては説明してくれましたが名前をすぐに忘れてしまいます。至る所に苔がありそれも数種類と異なります。この日は曇り空。こういう天気の方が雲水峡は緑が深くなって絶好の天気だと教えてくれました。苔から滴が垂れキラキラしていて美しい。写真はモリゾー。似ているでしょ。
白谷山荘をちょっと上がったところで昼食。ジャスト12:00。ガイドさんは昨日もそうでしたが、昼食時にはお湯を沸かしてくれてメンバーにおみそ汁やコーヒーをサービスしてくれます。うれしや。
最終目的地の太鼓岩に向かいます。ここまでも結構登ってきましたが、これからが険しい登りになるのでとガイドさん。山に楽な山はないですね。つくづく実感。









苔むす森ですよ。ご存知のように宮崎駿監督の映画「もののけ姫」の森のイメージになったところですね。監督は何度も足を運ばれてイメージを作り上げられたようです。
これは独特の世界ですね。水をたっぷり含んだ苔は美しく神秘の世界です。この風景は他にはちょっとないのではないでしょうか。この魅力は心を引きつけて離せません。しばしの時を過ごします。





辻峠を通って太鼓岩に到着です。この登りの辛かったこと。
太鼓岩は標高約1,050m。10人ほどで一杯になる岩です。お天気が良ければ屋久島で一番高い宮之浦岳(1,935m)が見られるのだそうですが、生憎の空模様で眺望は叶いませんでした。私は高所恐怖症でして胸の辺りまで柵のある場所しかそばまでいけません。ここはとてもとても岩の上に立つことは出来ず木の枝を握りしめて岩の下で大人しく。
写真は太鼓岩の下の部分です。




またひたすら登った道を下ります。こんなに急な登りだったんだと改めて感じます。白谷山荘ではお家が出来てましたよ。テントです。漏れてくる声から若いカップルのよう。ビールを冷やして微笑ましい。しかしここはトイレが臭い!トイレが近いから場所として選んだのでしょうが、もうちょっと上にいけば臭くないのよと教えてあげたくなりますが、お節介は嫌われます。まあ、好きにしてちょ。

白谷雲水峡の入口に到着したのが15:30。6時間ですね。植物など説明を受けながらのゆっくりの行程でした。でも昨日今日と私はこれでもういっぱいいっぱい。しばらくは山登りはしたくないと思うほど疲れました。


ホテルの部屋でひといきついていると綺麗な虹が架かりました。虹を見るなんて何年ぶりかしら。それも見事な虹でおまけに影ができたのか二本虹です。これは珍しい。よく頑張ったねというご褒美と勝手に解釈して感無量。