ジャズな秋 「宮里陽太 "Pleasure"」

加齢と共に遠ざかっているのは私の場合音楽です。昔はあんなに好きだったのに。ですから今何が旬なのかよく分かりません。TsutayaなどのCDショップは迷子になりそうで入れません(笑)。ましてやプラッと入って、いろいろ視聴しお気に入りをゲットなんて醍醐味はここ20年くらい味わったことがありません。
ですから私が音楽の情報を得るのは、ブログのお仲間の紹介されたCDをAmazonでポチッするという、極めての便乗派です。


もともとジャズが好きなんです。今回の「宮里陽太 "Pleasure"」はmuchoさんからの情報。宮里さんはサックス奏者。サックスにはテナー、アルト、バリトン、ソプラノの4種類がありますが、ジャズではテナーとアルトが多いようです。宮里さんはアルトサックス。まだ30歳くらいでしょうか、それでもプレイは相当なものです。2011年から山下達郎ツアーにメンバーとして参加しているとのこと。muchoさんも山下達郎さんのコンサートに行かれ、宮里さんのプレイにぴぴっとこられたとのことです。
このアルバムはニューヨークで録音されピアノ、ベース、ドラムのプレイヤーもあちらの人。その中で宮里さんは臆することなく堂々と吹いております。
ジャズサックスで日本人といえば、マルタさん以後知りませんが(古ッ〜!)。タモリと面白い音楽番組やってましたね。ちなみにそんなマルタさんも今や東京藝術大学音楽学客員教授だそうですよ。
若いプレーヤーというと突っ張りや力はいりすぎという印象を持つのですが、宮里さんの奏でる音は暖かくてほっとする感じさえします。青いところがないというか。もう熟練の技ですかしらね。コルトレーンやマイルズのカバーも入っていますが、私はオリジナルの"Liar"が好きです。とてもストレートなジャズで、こんな曲が好き。
アルバムのライナーノーツは達郎さんが書いておりますが(達郎さん、文章上手い!)、宮里さんのプレイに「音楽の会話」を見事に成立させていると賛辞を送っています。そうです、メンバーのみんなと楽器で会話をしているんですね。ライブなら聴衆も会話の仲間に入れてくれるかな。う〜んどうでしょう。プレイヤーの会話を楽しむのがいいかもですね。

たっぷりのエスプレッソを飲みながら聴き入っている、そんな秋もあります。