どうですかねぇ〜83

名古屋には南山(なんざん)という学校がありまして、名前は町名からとったもので深い謂われはありません。しかしその町名が幸いしたと思われる受験生がいたのです。南山はカソリックの学校です。
ある男子受験生が文学部フランス文学科を受験しまして合格しました。福井県だったかそちら方面のお寺の息子です。親には南山大学 仏科に受かったからここに進むと。親もそうかそうか仏科へ進むかとすんなりOKしてくれたそうです。
仏教系大学といいますと大谷・龍谷高野山 など、山とか谷がついた名が多いです。南山なんていかにもそんな感じ(漢字)ですものね。
きっとその男子は親には受験案内など見せていなかったのでしょうね。「なんざんだいがく ぶつか」と言葉と漢字だけで伝えたんでしょうね。親も校名と学科だけで判断し、まさかカソリックの大学でフランス文学を専攻するなんて思いもしなかったでしょうね。知ったらそりゃなんじゃいの話ですものね。
もう50年も前の話で先輩から伝え聞いた話です。どちらかというと大人しい大学ですので、そんな気骨のある(?)男子がいるなんてと女子は喜んで聞いたこと想像に容易いですよね。

パソコンでのインターネット検索もなかった時代です。現在なら親もどれどれとインターネットで覗きますわね。

どうですかねぇ〜、親をだますのは良いか悪いかといったらそりゃ悪いに決まっていますが、そんな受験生の武勇伝もあったのです。それも今は昔の話になりました。
こういう時期になりますとそういえばこんな話があったなぁ〜と思い出します。
その大学も今や文学部は閉部となっています。どちらを向いても時代は動いていますね。