大阪来訪 2日目

夜中あんなに降っていた雨も朝を迎えて止みました。お日様が出ているわけではなく曇り空ですが。昨晩は寝るのが遅かったからかすっかり寝こけて目が覚めたのは9時。お嫁チャンはすでに朝食の用意をして起きるのを待ってくれてました。


今日目指すのは中之島にある東洋陶磁美術館。安宅コレクションの美術館です。特別展「浅川兄弟の心と眼」を開催しています。1920年頃まで見向きもされなかった李朝(1392〜1910)ー朝鮮時代の陶磁器や工芸品が、浅川伯教・巧兄弟により世に送り出されたのです。兄弟は植民地時代初期に朝鮮に渡り、現地の人々の暮らしに溶け込みます。兄の伯教は陶磁器の特に白磁の素晴らしさを見い出し収集し、朝鮮陶磁器研究の第一人者になります。弟の巧も陶磁器や木工品の名著を残しています。兄弟は日本の民芸運動家の柳宗悦に影響を与えていきます。
展示されている白磁の作品、今回こんなに沢山見られて幸せでした。白磁のふっくらした面には暖かさを感じます。また描かれている絵は素朴でありながら繊細です。陶磁器ばかりでなく伯教作の絵画資料や原稿なども展示してあります。途中で美術館併設のカフェでランチをとって3時間くらいかけてゆっくり観賞しました。

次に最近話題になっている中崎町へ。古い昭和の長屋がそのままお店に模様替えをして町興ししているのです。どんなかなと興味を膨らませて向かいましたが、夫は全然興味がなくすらーと一筋歩いただけで足は梅田に向かっています。


大変貌を遂げたJR大阪駅。ここもよくぞここまで変わりましたね。失礼ながらきたない駅でしたよ。大阪の玄関とはとても言えませんでしたものね。環状線など乗るのが嫌でしたもの。
OSAKA STATION CITY。大丸(SOUTH GATE)と伊勢丹(NORTH GATE)を大きな屋根が繋ぎます。写真は橋上駅屋上5階の「時空(とき)の広場」。下にホームが見えます。ホームは従来のままでこの大屋根を付けたのだからホームの古い屋根はいらんでしょ。まあ撤去というわけにはいかないかもですが、何か工夫があればホームの電車を見られるのにと思いました。
ちょっと喉もかわいたし休みたいのでカフェに。しかし伊勢丹のどの階のカフェも順番待ち。そこで大阪のおばちゃん曰く「ほんまわてら喫茶難民やな」。うまい!座布団3枚です。一番待ち人数の少ないカフェでひといき。






今晩の夕食は鱧料理。この季節旬なものをいただきます。マルビルの専門店に息子夫婦と待ち合わせ。鱧づくしコースでメニューは・鱧の冷製茶碗蒸し・鱧の南蛮サラダ・鱧のおとし・鱧の骨せんべい・鱧のしゃぶしゃぶ・季節のお野菜・小豆島産 オリーブ素麺・鱧御飯〜"鱧茶漬け仕立て"〜・デザート 。どーだといわんばかりに鱧料理が続いて余は満足じゃ。ビール・日本酒・焼酎をお供に。お店も落ち着いた雰囲気で美味しくいただきました。





帰りもやはり「Bar Camphorwood」へ。今晩はマンゴーをつかったトロピカルなカクテル。マンゴーの自然な甘みだけでべたべたした感じがなくさらりといけます。
今回の大阪行きは、息子が体調を崩していたので一緒に行動しませんでした。大阪の街を中心とした散策。街中を歩くのは数十年ぶりだったので楽しめました。大阪も他の都市と同じで経済は低迷とのことですが、新しく生まれ変わった施設がみんなの元気を呼び戻してくれるといいですね。



そして最後に大阪らしい標語。ちょっと和みました。