日本橋川・神田川 舟遊び

22日日曜日、午後 映画「殿、利息でござる」を日本橋の映画館に観に行くのでそれまで日本橋をぶらぶらしようと思いました。いや待て。確か日本橋のたもとからクルーズできる遊びもあったと早速検索。日本橋神田川を巡る舟がまだ定員になっていない、時間もちょうど良い、決めた!予約の電話を入れる。大急ぎで支度をして出掛けました。



知人が台湾へのクルーズ旅行とセレブな旅を楽しんでいる最中ではありますが……私が乗船するのはあの舟。
小ぶりがちょうど良い。よくあるずらぁ〜と前を向いて座らせられる船よりこういうタイプが好き。


おやっ、船頭さんもいい男じゃないか!タイプ・タイプ。余計に心躍るのでございまする。




日本橋をくぐりましてスタートです。ずっ〜と首都高の下をいくつもの橋をくぐりながら進みます。
こりゃなんですね。前回の東京オリンピック開催に向けて突貫工事で作った首都高、地面の上を走らせるには住民との折衝が必要。それををやっていては間に合わないので、えぇ〜い川の上を走らせちゃえ、その方が問題が少ないということになったんでしょうねと思っていたら、ガイドさんからの説明もその通りでした。
首都高の下を走るので日焼けの心配はないけど、空がない。折角の青い空がない。



錦橋から一ツ橋、雉子橋にかけて江戸城外堀の石垣が並んでいます。写真ではその部分を撮し損ないましたが、下層の石には○・×・→・田の字など掘ってあります。それはどこの藩が寄進したものか分かるようにしていたとのことですよ。ブラタモリでもやったらしいです。





神田川との合流地点に着き右に折れて神田川へ入ります。やっと空が見えるようになりました。日差しも強い。麦わら帽子を借りることができます。いやぁ〜、こう暑くちゃ、やっぱビールですわね。舟で売っています。





お茶の水辺り。昔は「お茶の水渓谷」だったらしいですよ。その名残か緑が残っています。何故に「お茶の水」というかというと、江戸時代、何代めかの将軍がここに来て、ここの清水でお茶を点てたのですが、それがことのほか美味しかった。それ以来ここのお水を取り寄せていたとか。それで「お茶の水」と名付けられたそうです。




鉄道と川が交差している貴重な場所とか。丸ノ内線ですかね。、あの赤い線は。









万世橋など6つばかりの橋をくぐり、柳橋には「小松屋」という屋形船屋さんがありここは出発には三味線でお見送りするようですよ。その昔は柳橋の芸者さんとご贔屓の旦那衆とで舟を出したのでしょうね。粋ってもんです。男たるものこういう遊びをせにゃ一人前にはなれんのです。(女に生まれて良かった)


河口も広くなって隅田川へ出ます。ど〜んと川幅は広くなり行き交う船も多く、また自前のモーターボートでクルーズしている人も多く、波が高く揺れが大きくなります。ビールが回るのでございます。
両国橋も過ぎていきます。何故に「両国橋」と名付けられたかというと、武蔵の国と下総の国を結ぶ橋だからだそうです。


こんなビルがありますよ。真ん中がくりぬかれての設計。風よけにもなりますが、実は後ろの小さなマンションの日照権を守るためのデザインとなったとのこと。
丸く治めようと世の中いろいろ大変なんでございますね。





どんぶらこっこと揺られた隅田川とも別れ、日本橋川へと入ります。日本橋川の第一橋梁の「豊海橋(とよみばし)」。橋というと男性的なデザインがほとんどですが、この橋は意匠に重きを置いた美しいデザインです。こういう梯子を横倒しにした設計をフィーレンディール橋というそうです。




橋を渡っているときは見えない意匠とかレリーフも舟からは見ることができます。今回そんな舟遊びが楽しかったです。70分でしたか、街を歩くとは又違った新鮮さがありました。また橋から我々の舟に手を振ってくれる、また私たちも手を振る、こんなコミュニケーションは船ならではないですかしら。電車やバスでは無いですものね。




こりゃ、いいんじゃないのと7月の秩父宮ラグビー観戦に来る息子達に写メールを送ったら、「7月は暑いんじゃないの」とすげなく却下された。
風情の分からん息子達だこと、フンだっ!