いよいよ終盤 東京パラリンピック

 パラリンピックも日本選手の活躍で大いに楽しませてもらいました。車いすラグビーは銅メダル。金を狙っていたのですから、残念でしょうが、準決勝でのイングランド戦は完敗に近い結果でした。メダルを意識して固くなっていたのか、イングランドのスピードに付いていけませんでした。決勝はイングランドアメリカでしたが、イングランドの対日本戦での動きをアメリカは抑えていたように思いました。それほど自由にはさせていなかった。アメリカの善戦及ばず、イングランドが優勝。その決勝戦はライブで放送されず、翌日に録画放送。決勝戦なんだからライブで放送しても良さそうなものなのに。日本が出ていないと案外NHKは冷たいのね。イングランド、ヨーロッパの国々では初めてメダルを獲得とのこと。自国では盛り上がったことでしょう。

 今回競技の中で興味を持ったのは「ゴールボール」。視覚障害者のボールを使う競技の原点ではないかと思います。1チーム3名による対戦形式で前半後半各12分、ハーフタイム3分の計27分で1試合となります。戦いはとてもシンプル。歴史はとwikipediaで検索してみたところ、 

1946年、オーストリアのハンツ・ローレンツェン(Hanz Lorenzen)とドイツのゼップ・ラインドレ(Sepp Reindle)が第二次世界大戦で目を損傷した傷痍軍人リハビリテーションとして考案、視覚障害者のためのスポーツとして紹介したのが始まりとされる。1976年のトロントパラリンピックで公開種目となり
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日本では1982年、デンマークのクラウス・ボスが東京都立文京盲学校で紹介したのが最初であるが、本格的な普及は1992年、日本身体障害者スポーツ協会が競技規則を翻訳、これを受けて全国各地の障害者スポーツセンターで競技されるようになってからである。1994年、日本代表が北京フェスピックに初参加(4位)、同年、日本ゴールボール協会が発足した。日本は2004年のアテネパラリンピックで女子チームが銅メダルを獲得、2012年のロンドンパラリンピックでも女子チームが金メダルを獲得した。


f:id:nikkokisuge:20210902124130j:plain:left どの競技どの選手も、またどの競技のコーチの皆さんに応援を惜しみませんが、私が特に応援したのは、女子400メートル(知的障害)の外山愛美選手とコーチの奥松美恵子さん。どうしても情緒不安定になりがちな外山選手を辛抱強く指導する奥村コーチ。
練習中にトイレに行くと言って2時間も戻って来なかったそうです。でもコーチは待つんですね。外山選手もちゃんと戻ってくるんです。必ず戻ってくる・コーチはきっと待っている……そこは信頼関係が強いんですわね。

勝戦では7位でした。よく頑張りました。外山選手は試合が終わって奥村コーチにハグされるのが一番うれしいと言っています。この試合の後にはご褒美のハグを最高の笑顔で返したことでしょう。