八王子城跡

あっぱれ秋晴れの6日土曜日に八王子城跡に行ってきました。
城主は北条氏照。1571年に築城し1587年に滝山城より氏照は移ってきたとされています。織田信長安土城を手本に石垣で固めた山城です。
1590年豊臣秀吉関東制圧の一環で、前田利家上杉景勝軍に攻められて落城しました。これがきっかけで籠城を続けていた小田原城は開城し北条氏は滅亡しました。氏照はこの時小田原に籠城中で開城後、兄の氏政とともに城下で切腹したそうです。
その後このあたりは江戸時代には徳川幕府の直轄地、明治には国有林となっていたため、人の手が入らず、御主殿周辺の遺構は良好な形で残っていたのです。1990年落城400年ということで御主殿地区の石垣と虎口などの通路、御主殿に続く古道が整備され、石畳や石垣は発掘によって確認された当時のものを活用し当時の形に忠実に復元。現代に訪れる私たちに歴史のロマンを感じさせてくれます。

城跡への入口(古道)です。


曳橋。古道より御主殿へ渡るため城山川に架けられた橋。現在の橋は戦国当時の雰囲気を考えて架けられています。


虎口。お城の入口のことです。石垣や石畳は発掘された当時のものをそのまま利用し復元されています。


御主殿跡。落城後は徳川氏の直轄領で明治以降は国有林であったため当時のままで保存されていました。建物の跡や水路の跡、ベネチアンガラスの壺や天目茶碗など多数の遺物が出土したとガイドの方からそれらの写真をみせてもらいました。


御主殿の滝。落城時に北条方の女子や武将らが自刃し身を投げました。その血で城山川の水は真っ赤に染まったと伝えられています。合掌。


御主殿跡には20分くらいで着きます。ここで持参のおにぎりの昼食。
頂上の八王子神社までは「殿の道」と呼ばれる隠れ道を登りました。道にはなっていますが道なき道といえます。なかなか登り甲斐のある道です。45分くらいで着きました。
八王子神社です。


本丸跡まで登り、帰りは金子曲輪や小宮曲輪の方を下って30分ほどでスタートした管理棟に到着。 ※曲輪とは、敵の侵入や攻撃を防ぐために配置された平場。
八王子城は戦国の山城としての状態を良く残していることなどから「日本100名城」に選定されています。