鈴本演芸場 正月初席

1月4日、うちの恒例の初笑いに行きましたよ。新春特別興業でいろんな芸人さんが出たり入ったり、めまぐるしい興業ですが、正月らしい芸を披露してくれるので、それはそれで楽しいのです。
私たちが行ったのは夜の第三部です。白酒・権太郎・菊乃丞・喬太郎・市馬・三三 の各師匠が楽しみです。

お正月らしい芸と言えば、金原亭馬の助さんは懐かしい芸『百面相』をやってくれました。羽織と手ぬぐいと顔でいろいろな人物に。現在こういう古典芸をやってくれる人少なくなりましたから嬉しいです。
当日のものではありませんがYouTubeにありましたのでご紹介しますね。
最初、小話がありますので、7分30秒あたりから百面相に入ります。



好きな噺家さんはだいたいふれてきましたので今日は桃月庵白酒(とうげつあんはくしゅ)師匠を。声が良い。美声ですよ。マイクは要らないと思うほどに会場に通る声。耳に心地よいのです。大部ふっくら、人の良さそうな風貌で、枕に案外毒舌な話をするのです。そのギャップが面白い。白酒さん、喬太郎さん(お腹ぽっこり)と続きまして、後の市場さんでしたか、三三でしたか、今日は肥満児が多いなんてしっかり言われていました。
鹿児島出身。早稲田大学落研に入っていて五街道雲助(ごかいどうくもすけ)の芸に憧れ、運良く入門できました。方言も克服しなめらかな江戸弁を披露。もはや方言のハンディではありません。
まぁ苦労といえば鹿児島出身ということで「幕末に薩摩といろいろあった山口(長州)と会津からは仕事のオファーをいただけない」なんて冗談を言っております。
動画でないのが残念ですが、それでは白酒さんの美声をどうぞ。