誕生日ハイキング 谷川岳 一の倉沢

5月5日は夫の誕生日。ほんじゃまぁ出かけましょうと谷川岳山麓コースをハイキングしました。谷川岳に登るわけではなくて、谷川岳・一の倉岳の名峰を仰ぎつつ、横移動の初級者向けのコースです。谷川岳はロープウエイもあり気軽に上まであがれるのでスニーカーのおばちゃんもいれば、子供もいる。かとおもえば本格的な登山装備の人もいる、まか不思議な光景の登山口です。

いつものように早起きして8時半ころ土合の駐車場を出発。岩壁登りの好きな人には谷川岳・一の倉岳は憧れの山らしいです。
ハイキングコースは湯檜川(ゆびそがわ)に沿ってマチガ沢〜一の倉沢と進み、そこで折り返しやはり川に沿って違う道を歩くコースです。



一の倉沢への標識
舗装路です。少し前まで一の倉沢まで車で入れたそうですが、今は全面進入禁止。そりゃその方がいい。







山腹を縫うように歩いていきますと、「旧国道・清水街道」という標識が45度に傾いて倒れかかっています。明治22年に開通した、清水峠を越え群馬と新潟を結ぶ国道だったとのことですが雪害が多く非常にたびたび不通となりわずか2年で廃止されたそうです。








雪渓というか雪崩でしょうね。道をふさぎますが通れるようになっています。











左が先に見た マチガ沢。
右が一の倉沢。
屏風のように切りたつ谷川連峰から流れ下ってくる一の倉沢。急峻な岩壁と複雑な地形、そして加えて中央分水嶺のため天候の変化も激しく遭難者の数は群を抜いて多く「魔の山」と恐れられる山でもあります。確かに目の当たりにすると、よくこんな岩壁を登れるものだと。





一の倉沢からさらに進んでみます。












やたら雪崩箇所が多くなり、乗り越える前はとても写真を写す気になれませんでしたが、無事越え振り返ってパチリ。
さらに進みましたが倒木もあるし危険度は増していきます。黄色い旗とその先はロープがしてあるところで、う〜んと立ち止まる。
ここまで抜かれたり抜いたりのおじさんにこの先大丈夫ですかねと訊ねたところ、写真が趣味でなんども谷川岳や一の倉沢のハイキングコースは来ているとのこと。大丈夫ですよ。一緒にいきますか?と誘ってくださいましたが、我々は初めての道だし、雪渓に慣れていないし、足手まといになってはいけないと、引き返すことに。

しばらく引き返しましたが、おじさんが大丈夫というのだから行ってみようかと、足跡を頼りに追ってみたのです。いくつもの雪渓を越えて。するとまた赤い旗とロープでふさがれていて、自分たちの力をわきまえて進みは断念。引き返します。しかし先ほどの写真の雪渓のところで、えっ、この雪渓どうやって越えたんだっけとえらく大変に思え、楽な方法はないかと、興味が先走る中二男子と中二女子になってしまったのが災い、下に降りてひょっとしたらショートカットの道があるかもしれないなんぞ、道も知らないのに探検隊になってしまいました。
40分くらいあっちこっちしてやはり元に戻ってみると、なんだわけなく越えられる雪渓だったじゃないかと自分たちのアホさを思い知りました。
これがまだ午前の11時頃だったので冷静にいられましたが、3時・4時だと不安がいっぱいになるでしょうね。
やはり山は油断してはいけません。



一の倉沢に戻って。まるで一の倉岳から帰還した気分になって撮影。
この頃には人も多くなりちょうど皆さんランチタイム。わたくしたちもお昼にしましょう。



空はどこまでも青く。雪がまだら模様になった谷川山麓。何度も何度も振り返りながら山を見上げ、夏はどんな景色になるのかしらと次に期待を寄せます。<追記 05.07>

雪渓の木の根本はどの木もこんな感じに穴が空いているのですが
なぜでしょうね?