国宝曜変天目茶碗と日本の美 サントリー美術館

現在義母の入院介護に宮城県塩竈に来ていますが、皆様テレビなどのニュースでご存知かと思いますが、昨日からこちらは大雨。夜中には携帯に大雨注意報など知らせがはいり、また市のアナウンスで注意勧告を繰り返すなど、怖くてまんじりできませんでした。戸建てに一人はなんとも心細い。
今日帰京するつもりでした。東北新幹線は平常運転ですが、仙台から先の仙石線は今のところ終日運転を見合わせるとのこと。でも雨もやみ晴れて来ておりますので、終日とまでも行かなくて運転再開するかもです。
さて、家事はだいたい片付いたし病院へは今日はしばらく様子見。こんな状況なのでタクシーもなかなか来ない。イラつくよりも平常心。
こうしてパソコンの前に座り、「そうだ先週観に行った曜変天目茶碗を思い出そう!」と記憶を思い出しつつ書きます。


大阪 藤田美術館所蔵の国宝 曜変天目茶碗を東京で観られるなんてまたとない機会、見逃すわけには行きません。大阪の藤田美術館でも常に展示しているわけではないのでなおさらです。
いかがですか、この曜変と呼ばれる瑠璃色の斑紋の美しさ。曜変は必ず宇宙に浮かぶ星に例えられますが、正しく観ているとそれは正しい表現と納得します。この茶碗は外側にも点々と斑紋が飛んでいます。それはなかなか珍しいこと。こういった斑紋は作者が意図して出来上がるものではなく、焼く際の予期しない色の変化で偶然現れるものと言われておりますが、昨今では作者の意図であると、いや偶然のなせる技と議論がわかれているようです。このような紋様が現れる理由は未だ解明されていないとのことです。いずれにしろ美しいのは美しいでいいのだ! 謎は謎のままでもいいやないですか。
展示には自然光に近いライトを当てているようですが、やはり自然の光が当たって瑠璃色の斑紋が変化する様子を見てみたいと思いましたね。絶対無理だけど…
曜変天目茶碗は、現在の中国福建省建陽市にあった建窯で南宋時代(12~13世紀)焼かれたものです。国宝である三大曜変天目茶碗、静嘉堂文庫所蔵の稲葉天目と今回の曜変天目茶碗を観させていただきましたが、残る一つは大徳寺龍光院蔵が所蔵しています。大徳寺、、、なんかしぶそうだものねぇ〜。なかなか公開されないようです。寿命のあるうちに観られるかどうか(笑)