うちのGW2016 三日目 宮城蔵王 御釜

二日目の峩々温泉はいいお宿でした。そこで心惹かれる肖像画に出会いました。そのことは日を改めまして後日お話ししたいと思います。前日の古っちいホテルと逆でなかったこと、幸いでした。だって初めいい宿で終わりが悪むいと旅全体の印象が違いますもんね。
さて、そもそも今回の旅は、20年前に、義父母と息子たちとで一緒に行った思い出の地、蔵王御釜を訪ね、夫婦で追悼登山をしましょうという、誠に孝行な発想でありました。エッヘン!

今朝は前日の二日間が嘘のように晴れ渡り、空は真っ青です。さぁ、蔵王に出発です。蔵王エコーラインで大黒天の駐車場まで行き、そこから宮城蔵王の主峰 刈田岳(かっただけ)へ続く登山道がありますのでそこを歩きます。何故に蔵王の前に「宮城」と付けるかと言いますと。山形側の蔵王もあり、あちらは「山形蔵王」とそれぞれ県名を付けて呼んでいます。大黒天で標高1,432m、刈田岳までは60分で登れます。

蔵王は活火山でありまして現在も火山ガスの継続した噴出が続いているとのことです。いかにもらしい地層ですね。



登山道入り口を少し上がったらもう雪渓が始まりました。夫はアイゼンを購入して来ましたので、さぁその出番。なにやら嬉しそうでいそいそと装着します。アイゼン初体験で私はちょっと緊張です。見上げれば長い雪渓を登らなくてはなりません。
とても長く感じられましたが登って見れば、たったの8分。この8分をただただ足元に集中して。初心者はいつでもどこでも疲れるものですね。
その雪渓を抜けると穏やかな道もあり、また雪渓もありでアイゼンを付けたり外したり、忙しいこと。でも他の登山者はアイゼンを付けていませんでした。多分、大丈夫じゃねぇと心の中で思いながらも夫に従う従順な妻でございますのよ。



剣ヶ峯(かんがみね)。絶体絶命の場所か! 下を覗かないでおきましょう。











写真の右上の広い斜面ではスキーをしている人もいましたよ。そこは通りません。その脇の登山道を行くのです。そしてそのてっぺんが刈田岳。




刈田岳山頂に着きました。頂上には「蔵王連峰」の名称の由来となった「刈田嶺神社」があります。この三日間の無事であった事への感謝で手を合わせます。









御釜です。エメラルドグリーンのカルデラ湖。


両親たちと来たときには次男と私は御釜回りをちょっと歩いてみました。みんなの元に戻ると義母は牛乳を買って待ってくれていたのですが、いやいや、そりゃ健康的には牛乳もいいでしょうが、夏場汗を流して歩いてきたのですから、どうせ気を遣ってくれるならスカッとさわやかコカコーラを…とふたりで苦笑いしながら牛乳を飲みました。口の中ねばねばが更に強く感じましたよ。それも今は思い出。

冒頭に追悼登山なんてカッコつけましたが、二日間火山の風景に飽きてしまい、計画の御釜一周も無かった計画にして、早々と引き返しました。やっぱり孝行は生きている間にするもんですね…なんて分かったようなこと言って、実は不甲斐ないもんです。すみません。
大黒天までの下山はアイゼンを使っての下りは自信がないので、タイミング良く(1日2本の)バスがあったのでそれを利用。
明るい内に東京に帰り、三日間の旅は終わりとなりました。今回厳しい登山は無かったので足に支障はありませんでした。
登山って不思議なのは、案外数字的に歩数は少ないんですよ。3〜4時間かけて登り下りしても1万数千歩ですからね。あんなガレ場を登っても歩数は大したことないのです。体力とエネルギーだけの消耗で歩数の消耗とは一致しないってことですね。

〜〜〜〜閑話休題〜〜〜〜
ここ蔵王で5/15(日)自転車ロードレース『日本の蔵王ヒルクライム・エコ2016』が開かれるので、その練習でしょう、多くの人が自転車でエコーラインを登っていました。これは相当きついでしょうね。皆さん頑張っていました。