8/19 岩手県大槌町浪板海岸の夜明けです。釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム オープニングデイ。この日をどんなに心待ちし、楽しみにしてきたことでしょう。宿の窓からの素晴らしい日の出。この日を機会に被災地釜石も復興への更なる一筋の道が出来ますことを祈ります。
来年のW杯のこのスタジアムでの試合のチケットは倍率が厳しく落選続き。なんでも各試合の中で2番目に人気の高いチケットらしいです(観客席が12,000位と小さめではありますが)。意気消沈の我々を救ってくれたのが本日のオープニングデイ。有り難いことに当選しました。このチケットも早々に完売したようです(この日は仮設席はないので6,500位かな)。皆さんの関心の高さがうかがわれます。もうW杯観戦は諦めて、この日で全て良し!
宿より指定の駐車場に車(新花巻駅でレンタカー)を置き、そこからシャトルバスでスタジアムへ。開場を待つ長い列。あぁ心踊るなぁ〜。10:00からグランドでは小学生タッチラグビーの交流会、女子ラグビー講習会、ジュニアラグビー交流試合「岩手県中学校選抜 vs 横浜ラグビースクール」とプログラムは続きます。
12:00よりレジェンドマッチ「新日鐵釜石OB vs 神戸製鋼OB」共にラグビー日本一を7連覇に導いた往年の選手達が登場。懐かしいお顔が勢揃い。この場に平尾さんが居ないのは寂しい。
う〜ん、結果はどうだったかな(笑)。お兄さんOB同士の対決は前半で終わり(10分強)ちょっとお兄さんOBへと選手交代。
13:00よりオープニングセレモニー。平原綾香さん、釜石東中学校生徒により「Jupiter」「いるかこの海をこえて」を合唱。
この土地は釜石東中学校がありました。津波で流され現在は高台に建てられております。津波さえなければ当時小学生だった生徒達が通うはずの中学校。その跡地にこのスタジアムが建設され、その地に足を降ろし高々と歌う姿には感動し胸が熱くなりました。
もろもろのセレモニーがあり、釜石高校2年生の洞口留伊さんによるスタジアムキックオフ宣言。観客席から「ルイちゃん頑張れ!」と家庭的な声援が掛かります。
14:00からメモリアルマッチ 釜石シーウェイブズRFC vs ヤマハ発動機ジュピロ キックオフ。こちらはレジェンドマッチと違ってマジな試合です(笑)。
釜石ラグビーと言えば大漁旗での応援がお約束。観客席ばかりではなく、この日はゴールポストの後ろに地元中学生により盛大に大漁旗が振られていました。
試合の結果は29:24の僅差でヤマハが勝利。五郎丸選手は試合には出ませんでした。もっぱら広報担当。子供ラグビーの練習のお手伝いや写真撮影、サインとグランドの外で盛り上げていました。
釜石シーウェイブズRFCは現在、トップリーグの下のチャレンジリーグに属しています。トップリーグ昇格を目指して健闘中!
ハーフタイムにはEXILEメンバーと中学生によるダンス。「Rising Sun Project 2018」圧巻でした!
スタジアム建設にあたっては、そんなことより先ずは復興を優先させるべきとの声もあったようですが、市民の要望も多く、建設に決定したとのことです。ラグビーから元気をもらう、ラグビーの聖地釜石を守り築き上げたい、それが釜石市民の誇りと言えるでしょう。復興はまだまだ途中かもしれませんが、スタジアム完成が力になればと思います。
こけらおとしの内容も、ただタレントに頼るだけではなく、未来を背負う子供たちを全面に出し、とてもアットホームな感じで良かったです。お陰様でメモリアルな一日となりました。
もちろんスタジアムには三陸ならではの岩牡蠣、ホタテ、ミール貝を売るお店が並び、格安なお値段でいただけました。美味しいのなんのって、、、満足でございます。ごちそうさまでした!
追記:スタジアムの全容は BS朝日 ラグビーウィークリーfacebookよりシェア
https://www.facebook.com/rugbyweekly2019/videos/719935671675069/