展覧会2件

先々週の土曜日、お茶のお稽古が終わってから静嘉堂文庫美術館に茶道具の展示を観に行きました。

この写真の曜変天目茶碗が展示されているというので。静嘉堂文庫は岩崎家父子(彌之助・小彌太)の父子二代によって収集された主に茶道具を所蔵しています。岩粼彌之助は彌太郎の弟。岩崎彌太郎といえば三菱の初代社長で「あれは文久三年のことじゃった」の台詞でお馴染みの大河ドラマ龍馬伝」で香川照之さんが演じた役ですね。
この曜変天目は国宝です。淀藩主稲葉家が代々秘蔵したことから「稲葉天目」と言われています。中国で宋時代(12〜13世紀)に作られました。そもそもが高級品として作られたので作りがとても丁寧です。漆黒の釉の斑文がありそのまわりを藍と青に輝き誠に神秘的な茶碗です。釘付けになりましてしばらくその場から離れませんでした。目にしっかり焼き付けておきたいのです。
現在世界中で現存する曜変天目茶碗は三点(京都・大徳寺龍光院、大阪・藤田美術館、そして静嘉堂)です。世界に三碗だけのものが日本にあるというのは素晴らしい。茶道文化のお陰です。この週末に大阪に行くので藤田美術館のものを観たいと確認しましたが、今年は展示の予定はないとのこと、残念!





17日の日曜日は世田谷美術館の「エドワード・スタイケン写真展」です。エドワード・スタイケン(1879-1973)は米国写真界の巨星です。ファッション雑誌「VOGUE」の商業写真を撮っておりました。モダニズムの旋風を巻き起こした1920-30年代のファッションとポートレートの作品約200点が展示されています。
その頃のファッションのモダンなこと、ファッションの歴史の中でも一番華やかで洗練されていたように思います。女性がどう美しくあるべきかというのは大切ですね。いつもパンツの私。やはりスカートをはいて足を揃えてキレイに座ること、随分遠ざかっています。
ディートリッヒ、ガルボガーシュインポートレートは素敵でした。当時はカメラも照明器具も進んでいなかったですから、写真のサイズも小さいですし暗いです。でも女性の美は充分に伝わってきます。