なんだか変だわ

松江市教育委員会が「はだしのゲン」閲覧制限撤回しました。なんでマスコミが騒ぎ有識者が異論を唱え、撤回著名運動が起きてからの対応となるのでしょう。制限の意見が起きた時点で大いに議論されるべきだったでしょうに、制限するのはおかしいと。
世界で唯一の被爆国である日本が世界に原爆のむごさを、また人を狂わせる戦争の恐ろしさを伝えなくて、誰が伝えるのですか。
子供には過激な描写もあり、確かにショックで夜眠れなくなるという子もいるようですが、そういう恐さを経験して原爆の戦争の悲惨さを知っていくのだと思います。

広島平和記念資料館が展示物のリニューアルに向け、被爆人形の撤去を予定とのこと。実物の被爆した写真や衣服などを中心に展示すると。これに対して市民が猛反対。著名運動が起こっています。当然ですよね。なんで広島市がそういう方向にいくのでしょう。残忍さを覆い隠してどうするの。アメリカが広島と長崎に原爆を投下した事実、その恐さを端的に伝える手段としての人形は必要ではないでしょうか。
かくいう私は広島平和記念資料館に行けたのは50代になってからです。「行けたのは」という言い方をするのは、それまで恐くて行けなかったのです。事実を知る恐さが勝っていました。それじゃあ目にすることなく死んでいくのか自分は。それは駄目だ。日本人として傍観者になっていかんのではと。
行ってみて恐い恐いとその歳まで行かなかった自分を恥じました(いえいえ、かといって未だ行ってない方を非難するつもりは全くありませんので誤解のありませんように。これは私自身の内なる反省です)。

恐いけれど目をそらしてはいけない歴史の事実。松江市教育委員会広島市はどのように受け止めているのか少々、いや大分疑問に思いましたので。