2015年6月の俳句

昨日の茶のお稽古でのお床のお花です。綺麗な籐の籠、見事でした。花々はお仲間のお庭で育った茶花。ほどよく先生が活けてくださいました。花の名は、、、、全部忘れました (__)


五月雨もバグパイプの音ハギス喰ぶ
さみだれもばぐぱいぷのねはぎすはぶ)

1759年に生まれ37歳で亡くなったスコットランドの詩人 ロバート・バーンズはハギスを賞賛する詩を書いています。バーンズの誕生日である1月25日前後は「バーンズ・ナイト」と呼ばれ、バーンズの生涯や詩を称える記念日とされているとのことです。ハギスを食べバグパイプの演奏があって楽しく夜。
この間の旅行、バーンズ・ナイトではありませんでしたが、雨音をやさしいパイプの音として、美味しくいただきました。季題は五月雨。6月に降る霖雨です。



真実はいろはにほへと七変化
(しんじつはいろはにほへとしちへんげ」)

季題は紫陽花、色が変わっていくので七変化ともいいます。真実は一つしかない。そうですね、でも人がそれにより救われるならちょっと時々変わってもいいのではと思ったりします。




苔の花狛犬まとゐて夕暮れし (こけのはなこまいぬまといてゆうぐれし)

私はペットに服を着せるのは好きではありませんが、狛犬が風に運ばれ根付いた地衣類に体半分ほど覆われ、そのひとつに花が咲き、まるで衣をまとうような光景は好きです。季題は苔の花。



岩動く河鹿の声のするところ 
(いわうごくかじかのこえのするところ)

季題の河鹿は清流に住み、体は扁平で岩の間に隠れていたりするそうです。体の色も岩に似ているので、見つけににくいと。でもその声は美しくその声を聞かんが為に飼うこともあるそうで、河鹿を捕まえる為その声に似せて吹く笛を河鹿笛といいます。




女老ひ栗の花の香こともなし (おんなおいくりのはなのかこともなし)

季題は栗の花。独特の香りですので、その香りについて詠まれる句はあまりないですが、そこはそれ 私 あまのじゃくなので詠んでみました。この句は分かる人だけ分かってもらえばいい的な(笑)。